シェル要素交差のチェックと境界の修正
ボリュームメッシュを作成する前に入力サーフェスメッシュの検証をBoundary Shell Checkerを使用して行います。
Boundary Shell Checkerを起動する前に、閉じられたボリュームを形成する入力シェルメッシュを選択します。
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Boundary Shell Checkerを開きます。
- CFD tetrameshパネルで、 check 2D meshをクリックします。
- tetrameshパネルで、check 2D meshをクリックします。
- Mesh Controlsブラウザ内でボリュームメッシュコントロールを右クリックし、コンテキストメニューからCheck 2D Meshを選択します。
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チェックオプションを設定し、Checkをクリックして、メッシュを検証します。
オプション 説明 Proximity tolerance 選択された1つのボリュームを形成するシェル要素の交差チェックを実行します。チェックにより貫通(2つの要素が互いに重なっているなど)と”ほぼ”貫通(1つの節点がある要素に非常に近いなど)が検出されます。"ほぼ"貫通の検出のために近接トレランスを指定することができます。実際の検索トレランスは、ローカルな最小エッジ長さに応じ、以下によって決まります。= (proximity tol) * (local min. edge length).エラーとなった要素は、コピーされ、コンポーネント^error_elemsに保存されます。 Dihedral angle < 選択された入力メッシュにニードルポケットのような非常に鋭角な角度を成す隣接要素が含まれないかどうかをチェックします。しきい値となる角度はユーザーが指定できます。エラーとなった要素は、コピーされ、コンポーネント^error_elemsに保存されます。 Per vol check シェルボリューム内でのみ交差を検出します。ボリュームと閉じていないシェルをまたぐ交差は検出しません。このチェックボックスが有効な場合、閉じたボリュームを構成しない要素も含め、入力要素 / コンポーネントすべてを対象に交差のチェックを行います。 交差と非常に鋭角な角度を成す要素のチェックに加え、すべての重複要素と指定されたトレランス範囲内にある近接要素も検出されます。問題のあるすべての要素は、確認用に異なるコンポーネント内に保存されます。- ^err_x_elems
- 交差要素が含まれます。
- ^err_agl_elems
- dihedral angleチェックで問題があった要素が含まれます。
- ^err_prx_elems
- ユーザーが指定したトレランス範囲内にある近接要素が含まれます。
- ^minus_prx_elems
- per volume check用に、逆向きの近接要素が含まれます。これらの要素はボリュームメッシングには問題ありません。
- ^minus_agl_elems
- per volume check用に、逆向きの鋭角な角度を成す要素が含まれます。これらの要素はボリュームメッシングには問題ありません。
- ^err_dup_elems
- 重複要素が含まれます。
Results to sets セット内の問題を検索し、新規コンポーネントを作成します。 Results by cluster どのようにクラスタ化されるかによって、別々のエラー要素コンポーネント/セットを作成します。 -
修正用オプションを設定して、Fixをクリックしてメッシュを修正します。
オプション 説明 Fix intersection 選択されたコンポーネント内で特定された交差を修正します。このオプションは、テトラメッシング前にモデル内の局所的な交差を削除するのに有効です。 Fix aspect ratio > 選択されたコンポーネント内で、指定されたアスペクト比より大きい要素を修正します。高いアスペクト比を持つサーフェス要素は、結果として品質に問題のあるテトラメッシュを作成する可能性があります。 Fix surface element minimum height < 選択されたコンポーネント内で、指定された高さより大きい要素を修正します。