結果の表示

POSTFEKOで結果を表示して後処理を実行します。

最初のソルバー実行では、すべての計算を実行する必要があります。この実行で得られた静的領域解をファイルに保存しておくと、以降のソルバー反復実行でそれを再利用できます。静的領域(この例ではwaveguide)に対する解を保存しておくことにより、以降の反復実行では給電ピンの位置による影響をソルバーで計算するだけで済みます。
  1. 反復実行ごとに必要なリソースを確認します。
    Table 1. 反復実行ごとに必要なリソースの比較。
    反復実行回 メモリ(MB) 実行時間(秒)
    1 214.627 52
    2 214.708 6
    3 214.708 5
    4 214.708 5
    5 214.708 5
    6 214.708 5
    7 214.708 5
    8 214.708 5
    9 214.708 5
    10 214.708 5
    11 214.708 5
    12 214.708 5
    13 214.708 5
    14 214.708 5
    15 214.708 5
    Note: 1回目の反復実行の後は、実行時間が大幅に短くなります。動的領域と比較した静的領域の大きさが大きくなるほど、1回目の反復実行後に実行時間が短くなる効果が大きくなります。
  2. 各給電部位置の反射係数をスミス線図上に表示します。
    1. 反射係数が最小限になっている場合、または入力インピーダンスが50Ωである場合に、ポートは最適な整合状態にあります。6回目の反復実行後にこの条件が概ね成立しています(Figure 1を参照)。これは次の式で得られる位置に給電部を置いた状態に相当します。
      (1) p i n _ o f f s e t 6 × p i n _ s t e p _ s i z e = 6 32 λ


      Figure 1. 給電ピン位置ごとの反射係数を示すスミス線図。
      Tip: 上記のグラフを作成するには、一時最適化ファイルを保持したまま、各モデルの給電源データを追加します。