モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. モデルの寸法単位をミリメートルに設定します。
  2. 次の変数を定義します:
    • a1 = 15.8(Kuセクションの幅)
    • b1 = 7.9(Kuセクションの高さ)
    • l1 = 12(Kuセクションの長さ)
    • a2 = 22.9(Xセクションの幅)
    • b2 = 10.2(Xセクションの高さ)
    • l2 = 12(Xセクションの長さ)
    • fmin = 9.4872e9(最小計算周波数)
    • fmax = 15e9(最大計算周波数)
    Note: fminは、Ku帯導波管セクションのカットオフ周波数からわずかに上の周波数です。
  3. Ku帯セクションを作成します。
    1. 立方体を作成します。
      • Base corner (C):(-a1/2, -l1, -b1/2)
      • Width (W)a1
      • Depth (D)l1
      • Height (H)b1
  4. X帯セクションを作成します。
    1. 立方体を作成します。
      • Base corner (C):(-a2/2, 0, -b2/2)
      • Width (W)a2
      • Depth (D)l2
      • Height (H)b2
  5. 両方の立方体を結合します。
  6. 両方の領域を自由空間に設定します。
  7. パートを簡素化処理します。
    Tip: 簡素化ツールによって、2つの立方体の接触面となっているフェイスが削除されます。フェイス選択機能を使用して、このフェイスを手動で削除することもできます。自由空間が設定されているので、この領域がPECから真空に変更されます。
  8. Ku帯セクション終端のフェイスの名前をPort1、X帯セクション終端のフェイスの名前をPort2にそれぞれ変更します。
  9. ラベルがPort1およびPort2のフェイスそれぞれに導波管ポートを追加します。
    Tip: カップリングの大きさを計算する際に位相が必要になることはありません。位相の正確な結果を得るには、方向がそれぞれのポートと同じ基準ベクトルを設定する必要があります。
  10. 各導波管ポートの伝搬方向が内側方向になっていることを確認します。
  11. 周波数を設定します。
    • Continuous interpolated range.
    • Start frequency (Hz)fmin
    • End frequency (Hz)fmax
  12. X=0の平面に磁気的対称性、Z=0の平面に電気的対称性をそれぞれ設定します。