シーケンシャルバージョンの実行

オプションのパラメータを使用して、シーケンシャルバージョンのFekoを実行します。

GUIコンポーネントのCADFEKOEDITFEKO、またはPOSTFEKOからFekoカーネルを直接実行することをお勧めします。セッションまたはモデルを読み込むと、Fekoを選択することで(Altキーを押しながら4キーを押しても同じ操作が可能です)、Solve/RunタブからシーケンシャルFekoソルバーを起動できます。

Fekoカーネルの実行中は、各計算フェーズのステータスがExecuting runfekoダイアログに表示されます(Figure 1を参照)。Fekoカーネルによって生成された出力は、デフォルトでは表示されません。Fekoカーネルの出力を表示するには、DetailsボタンをクリックしてOutputタブを選択します。同様に、注意事項、警告、およびエラーを表示するには、それぞれNoticesタブ、Warningsタブ、およびErrorsタブを選択します。



Figure 1. Executing runfekoダイアログ。カーネルによって生成された出力は、デフォルトでは表示されません。ソルバーの出力を表示するには、Detailsボタンをクリックします。
FekoカーネルをGUIから実行しない場合は、コマンドウィンドウ(Windows PC)またはシェル(UNIX)で次のコマンドを実行して、このカーネルを起動できます。
runfeko example08

ここで、example08は有効なFeko 入力ファイルでなければなりません(.cfx.pre/.cfm.fekなど、 cadfeko_batchPREFEKOの実行において、不足ファイルの作成や古いものの置き換えの必要な場合に内部時間のチェックがあります)。

RUNFEKOでは、以下のオプションのパラメータを使用できます。並列バージョンのソルバーを起動および制御するための追加のオプションの詳細については、並列バージョンの実行を参照してください。Fekoをリモート起動するための追加のオプションについては、リモートホスト上での実行を参照してください。

CADFEKOでこれらの設定を使用するには、Solve/Runタブを選択し、Run/launchグループで、ダイアログを開くボタンをクリックします。POSTFEKOでは、Homeタブを選択し、Run/launchグループで、ダイアログを開くボタンをクリックします。

--version
バージョン情報を出力し、終了します。
--priority x
Fekoを実行する際のCPUの使用優先度をxの値で指定します:
0 = アイドル状態
1 = 通常より低優先度
2 = 通常の優先度
3 = 通常より高優先度
4 = 高優先度
値を指定しない場合は、デフォルト値の2が使用されます。特定のシステムやFekoの特定のバージョンでは、このオプションを使用できないことがあります。その場合、このオプションは無視されます。
--use-gpu
[NUM_GPUS][:GPU_1[,GPU_N]] GPUのアクセラレーションを使用してFekoを実行します。オプションのパラメータは次のとおりです:
NUM_GPUS:使用するデバイスの数。
GPU_1 ,GPU_N:使用する個別デバイスのコンマ区切りリスト。オプションのパラメータを指定せずにこのオプションを指定した場合は、使用可能なすべてのGPUリソースが使用されます。NUM_GPUSを指定した場合は、システムの先頭から、NUM_GPUSで指定した台数のデバイスが選択されます。--use-gpu 0を指定すると、GPUの検出が全面的に無効になり、NOTE 35179は出力されなくなります。
次に使用例を示します。
--use-gpu 2:0,2を指定すると、システムにある1番目(デバイス0)と3番目(デバイス2)のGPUが使用されます。
これは、--use-gpu :0,2を指定した場合と同じです。
--remote-use-mpi
Windows上でMPIによる方法をアクティブにします。
--execute-cadfeko_batch
CADFEKO_BATCHを必ず最初に実行します(ファイルの存在と日付スタンプに基づく自動チェックが省略されます)。
--no--execute-cadfeko_batch
新しい.cfmファイルと.preファイルを作成するCADFEKO_BATCHが実行されなくなります。
--execute-prefeko
既存の.fekファイルが.preファイルより新しい場合でも、PREFEKOを必ず実行します。
--no--execute-prefeko
.fekファイルと.cfmファイル(またはそのいずれか)が既存の.fekファイルより古い場合でも、Fekoソルバーを起動する前に、新しい.fekファイルを生成するPREFEKOが実行されなくなります。
--use-job-scheduler
キューイングシステムで並列Fekoカーネルを実行して、該当するジョブスケジューラから並列プロセスの数とホストのリストを直接取得します。
Note:
Intel MPIライブラリでは、次の各ジョブスケジューラーをサポートしています:
Microsoft Windows
  • Altair PBS Professional
  • Microsoft HPC Pack
Linux
  • Altair PBS Professional
  • Torque
  • OpenPBS
  • IBM Platform LSF
  • Parallelnavi NQS
  • SLURM
  • Univa Grid Engine
-d
追加情報が出力されるデバッグモード(エラーのトラブルシューティングで効果的です)。
--prefeko-options
この後に次のxxx-optionsの前まで記述したすべてのオプションがPREFEKOに渡されます。
--feko-options
この後に次のxxx-optionsの前まで記述したすべてのオプションがFekoに渡されます。
--adaptfeko-options
この後に次のxxx-optionsの前まで記述したすべてのオプションがADAPTFEKOに渡されます。

Fekoで使用するオプションのコマンドラインパラメータを以下に示します(--feko-optionsに続いて指定するオプション)。

--check-only
Fekoによってモデルの処理とチェックが実行されますが、解析は開始されません。クラスターに送信する前の入力ファイルをローカルコンピューター上でチェックする場合などで、このパラメータの指定が効果的です。
--estimate-resource-requirements-only
Fekoによってモデルが処理され、メモリの推定消費量が示されます。この推定値は.outファイルの末尾に記述されます。
Note: この推定は以下の解析方法でのみ可能です:
  • MoM
  • MLFMM
  • PO(他のどの解析方法とも複合して使用していない場合)。
Tip: より正確な推定値を得るには、目的のホスト(複数可)上で目的の数のプロセスを使用して推定を実行します。
-e ENV=value
環境変数ENVをvalueに設定してFekoを開始する場合と同じ動作になります。複数の-e …引数を指定できます。
--data-export-format n
データエクスポートファイル(.efehfe.ffe.os.ol)に、n番目のバージョンの形式が使用されます。nで指定可能な値は12で、2が最新バージョンです(Feko 6.1以降)。このパラメータを指定しない場合は、最新のサポート対象バージョンがデフォルトで使用されます。
--mtl-circuit-export
SPICE MTL回路ファイルをエクスポートするための特別な実行モード。