解析オプション

概要

Skew解析では、Magneto StaticアプリケーションとSteady State ACアプリケーション(ベータ版)に追加の状態変数初期化手法が実装されました。2D初期化手法では、すべての層に投影される2D解を使用して状態変数が初期化されます。これは、時間のかかる非線形収束のプロジェクトのための手法であり、解析時間を大幅に短縮できます。

この初期化手法を使用して、Fluxは最初に2D解を計算します。時間のかかる非線形収束のプロジェクトでは、この2D解の計算コストが非線形反復の削減によって大幅に節約され、全体解析時間を3分の1にすることができます。そのため、非線形材料と滑りを伴うSteady State AC Magneticプロジェクトでこの方法を使用すると有益です。

一方、非線形収束のトラブルが起きないプロジェクトでは、2D解の寄与度は低く、全体解析時間が長くなる可能性があります。そのため、Magneto Staticプロジェクトでのこの手法を使用することはお勧めしません。

アクセス

このオプションには、Solving process optionsBeta(またはadvanced)モードでアクセスできます。Advancedタブの“Initialization of state variables at the beginning of a step”欄で、“With 2D solution (beta)”を選択します。2D解析については、他の解析オプションを設定できます。

2D解析については、他の解析オプションを設定できます。

この初期化手法で、結果プレビュー曲線が複数表示された場合は、最初のものが2D解になります。Skew解析時には、複数のSkew結果曲線が同じグラフ上に描画され、各ステップ後にポイントが更新されます。