線形静解析の結果の表示
有限要素解析では、実行した解析のタイプと選択したオプションに応じて、荷重ケースごとにさまざまな複数の結果タイプが生成されます。線形静解析の結果を表示するには、解析エクスプローラで実行、荷重ケース、結果タイプを選択します。
変位
変位結果タイプには、荷重とサポートの適用時にモデルが変位または変形する状態が示されますモデルの最も濃いオレンジ色の領域に、最も大きな変位が生じています。


- 桁数
- 変位の値に問題はないか?長さ100 mmのコンポーネントに1000 mmの変位が生じた場合、荷重の大きさに問題があるか、モデルが適切にサポートされていないことを示唆しています。また、材料プロパティに問題がある場合にもこの問題が生じます。
- 変形の形状
- 荷重ケースごとにアニメーションを表示することで、構造が正しく変形していることを確認できます。通常、荷重またはサポート、あるいはその両方が正しく設定されていないと、異常な挙動を示します。
安全係数
安全係数結果タイプは、応力による降伏のおそれのあるモデル領域を示します。パートの材料ごとの安全係数は、モデルの全体的安全係数を測定するときに計算の対象となり、以下の式で計算されます。
安全係数 = 材料降伏応力 ÷ フォンミーゼス応力
安全係数が1.0以下であると、パートは破壊する可能性があります。デフォルトでは、最小安全係数1.0にほぼ等しい領域は赤色で表示され、パートが破壊する可能性が高い場所が示されます。


安全係数解析の精度は、荷重、材料、およびモデルの入力データの精度に依存します。すべての応用例に適した決定的な安全係数というものは存在しません。
降伏率
降伏率結果タイプは、応力による降伏のおそれのあるモデル領域を示します。降伏率は安全係数の逆数で、百分率で表します。パートの材料ごとの降伏率は、モデルの全体的降伏率を測定するときに計算の対象となり、以下の式で計算されます。
降伏率 = (フォンミーゼス応力 ÷ 材料降伏応力) x 100
降伏率が100%の場合、パートは破壊する可能性があります。デフォルトでは、降伏率100%にほぼ等しい領域は赤色で表示され、パートが破壊する可能性が高い場所が示されます。


引張と圧縮
引張りと圧縮の結果タイプは、モデルのどの領域が引っ張り、あるいは圧縮の状態にあるかを示します。これらの結果は、符合付きフォンミーゼス応力結果から得られます。


せん断応力(最大値)
解析エクスプローラの結果には、最大せん断応力が組み込まれたいくつかの応力タイプが含まれています。これらの応力結果は、パートのパフォーマンスと耐久性を予測するためのさまざまな破壊理論で使用できます。
デフォルトでは、赤色で表示された領域はピーク応力(選択した荷重ケースで表示されている最高応力)を超えています。凡例の一番上の数値をモデル内の材料の降伏応力に変更するには、解析エクスプローラの結果スライダーの横にある アイコンをクリックします。また、一番上の数値をクリックしてカスタム値を定義することもできます。


フォンミーゼス応力
解析エクスプローラの結果には、フォンミーゼス応力が組み込まれたいくつかの応力タイプが含まれています。これらの応力結果は、パートのパフォーマンスと耐久性を予測するためのさまざまな破壊理論で使用できます。
デフォルトでは、赤色で表示された領域はピーク応力(選択した荷重ケースで表示されている最高応力)を超えています。凡例の一番上の数値をモデル内の材料の降伏応力に変更するには、解析エクスプローラの結果スライダーの横にある アイコンをクリックします。また、一番上の数値をクリックしてカスタム値を定義することもできます。


主応力
解析エクスプローラの結果には、最大主応力と最小主応力が組み込まれたいくつかの応力タイプが含まれています。これらの応力結果は、パートのパフォーマンスと耐久性を予測するためのさまざまな破壊理論で使用できます。
デフォルトでは、赤色で表示された領域はピーク応力(選択した荷重ケースで表示されている最高応力)を超えています。凡例の一番上の数値をモデル内の材料の降伏応力に変更するには、解析エクスプローラの結果スライダーの横にある アイコンをクリックします。また、一番上の数値をクリックしてカスタム値を定義することもできます。


接触(結果)
接触結果タイプを使用すると、接触のギャップ、ステータス、および圧力を表示して、接触が適切に動作していることを確認できます。また、法線力、接線力、およびトラクション力の接触力の結果を抽出します。
一般的な使用例として、パイプフランジ内のガスケット領域の接触圧力を確認することで、ガスケット漏れのないことを確認できます。
- モデル内に接触すると定義した接触があること(固着に対して)。
- 滑りと分離オプションを選択して、線形静解析が実行されていること。
上記の条件が満たされている場合、解析全体の一環として接触解析が自動的に実行され、解析エクスプローラに結果タイプとして表示されます。





