線形化応力の計算
該当する許容制限と比較するために、板厚方向の弾性応力場を、同等の膜応力、曲げ応力、およびピーク応力に分解します。
計算方法
SimSolidによる線形化応力の計算方法
線形化応力では、該当する許容制限と比較するために、板厚方向の弾性応力場を、同等の膜応力、曲げ応力、およびピーク応力に分解します。
- 応力は、ラインに沿ったすべてのポイントでローカル座標系の補間によって抽出されます。ローカル座標系は、応力線形化セグメントの開始ポイントと終了ポイントを基準にしています。 ローカル座標系のX軸は、開始ポイントから終了ポイントまでのセグメントに沿っています。他の2つの軸は以下のように計算されます:
- ローカルx軸がグローバルy軸と平行でない場合:
Zlocal = Xlocal x Yglobal
Ylocal = Zlocal x Xlocal
- ローカルx軸がグローバルy軸と平行な場合:
ローカルxが正のグローバルyに沿っている場合、ローカルy軸(Ylocal)はグローバルxの負であり、その逆も同様です。
Zlocal = Xlocal x Ylocal
- ローカルx軸がグローバルy軸と平行でない場合:
- 上記の抽出された応力値から、数値積分を使用して、開始ポイントと終了ポイントでの平均膜応力力テンソル + 曲げ応力テンソルが計算されます。
= 膜応力のith成分
= 抽出された応力値のith成分
= 開始ポイントでの曲げ応力のith成分
= 終了ポイントでの曲げ応力のith成分
L = 応力線形化セグメントの長さ
x = セグメントに沿ったポイントの位置
- ピーク応力と膜および曲げ応力も開始ポイントと終了ポイントで計算されます。
= 開始ポイントでのピーク応力のith成分
= 終了ポイントでのピーク応力のith成分
- 最後に、膜応力、膜 + 曲げ応力、およびピーク応力の不変量が計算されます。