SS-T: 2040 ジョイント

SimSolidでジョイントを作成します。

目的
SimSolidは、簡略化されていない形状を使用したパートとアセンブリに対して機能するメッシュレス構造解析を実行しますが、ジオメトリの不完全性に寛容で、数秒から数分で実行を完了します。このチュートリアルでは次の操作を実行します：
  • ジョイント（ヒンジおよび仮想ピン）を作成する方法を学びます。
モデルの説明
このチュートリアルには以下のモデルファイルが必要です。
  • Joints.ssp


図 1.
このファイルには以下の指定があります。
  • すべてのパートの材料が鋼に設定されている。
  • モーダル解析が事前に定義されている。

プロジェクトを開く

  1. 新しいSimSolidセッションを開始します。
  2. （Open Project）アイコンをクリックします。


    図 2.
  3. Open project fileダイアログで、Joints.sspを選択します。
  4. OKをクリックします。

ヒンジジョイントの作成

  1. Connectionsワークベンチで、 > Jointsを選択します。


    図 3.
  2. 表示されたダイアログでHingeラジオボタンを選択します。
  3. 図 4にオレンジ色で表示されているフェイスをモデリングウィンドウで選択します。
    図 4.
    ジョイントの中心と軸は、選択したフェイスに基づいて自動的に選択されます。必要に応じて、その値を編集できます。
  4. 適用をクリックします。
  5. 1から4のステップを繰り返して、図 5に表示された位置にヒンジジョイントを作成します。
    図 5.

滑り接触の作成

  1. Connectionsワークベンチで、（Add/Edit part connections）をクリックします。
  2. Master connectタブをクリックします。
  3. master partに、part6を選択します。mate partに、Cilindroを選択します。
  4. デフォルトのギャップと貫通のトレランスを受け入れます。
  5. Resolutionに、Normalを選択します。
  6. Find connectionsをクリックします。
    2つのパートの間に1つのシリンダー結合を作る必要があります。
  7. OKをクリックします。
  8. 1から7までを繰り返し、他の油圧パート部分に以下の組み合わせで結合を作成します。
    • part4 (master), Cilindro (mate)
    • part 3 (master) Cilindro (mate)
  9. Projectツリーで、Controlを押しながら、標準結合をすべて選択します。
  10. Edit default contact conditionをクリックします。
  11. すべてのシリンダー結合について、デフォルトの接触条件を Sliding without frictionに変更します。
  12. OKをクリックします。
    油圧シリンダー間の適切なスライド接続を図 6に示します。


    図 6.

仮想ピンの作成

  1. Connectionsワークベンチで、 > Pinを選択します。
  2. 表示されたダイアログでRotatingラジオボタンが選択されていることを確認します。
  3. 図 7にオレンジ色で表示されているフェイスをモデリングウィンドウで選択します。


    図 7.
  4. 適用をクリックします。
  5. 1から4のステップを繰り返して、図 8に表示された位置に仮想ピンを作成します。


    図 8.
    注: ヒンジジョイントと仮想ピンの違いは次のとおりです。
    • ヒンジジョイントでは、対象とする軸を中心とした回転のみが可能ですが、ピンでは回転、固着、滑りが可能です。
    • 仮想ピンは円筒フェイスとの結合にのみ使用しますが、ヒンジジョイントには、結合するフェイスのタイプに制限がありません。
    • 仮想ピンは3つ以上のパートを結合できますが、ジョイントは2つのパートのみを結合できます。

結合の確認

  1. Connectionsワークベンチで（Find and show disconnected groups of parts）をクリックします。


    図 9.
    モデルに切り離されたパートグループがないことを通知するメッセージが表示されます。
  2. OKをクリックします。

解析の実行

  1. ProjectツリーでAnalysisワークベンチを開きます。
  2. （Solve）をクリックします。

結果の表示

  1. 解析中に警告メッセージが表示されたときにYesをクリックします。
  2. Analysisワークベンチツールバーで、（Results plot）アイコンをクリックします。
  3. Displacement Magnitudeを選択します。
    Legendウィンドウが開いてコンタープロットが表示されます。Frequency (Hz)ウィンドウが開いてモードが表示されます。
    図 10.