Carreau Yasudaモデル

Carreau Yasudaモデルは、以下の方程式で表されます。このモデルには5つのパラメータ、ゼロせん断粘度、無限せん断粘度、時定数、遷移パラメータ、およびべき乗則指数があります。





このモデルには、ポリマー粘度のための適切に定義された上限(ゼロせん断粘度)および下限(無限せん断粘度)があります。通常は、遷移パラメータの値は2です。時定数ラムダは、流体の非線形挙動、およびせん断速度へのその依存性を変更します。時定数が0の場合は、流体はニュートンとなり、時定数が大きい値だと、エータはせん断速度の強い関数になります。適切なパラメータ選択により、他の多数のモデルをこのモデルで模倣できます。

シンタックス

ポリマー ポリマー名 {
  ConstitutiveModel = "Carreau"
  Density = ρ
  SpecificHEat = Cp (T)
  Conductivity = K (T)
  CoeffOfThermalExpansion ρ
  Volumetric Heat Source = Qvol
  TimeConstant = λ
  Exponent = n
  ZeroShearViscosisty = η0
  InfiniteShearViscosity = ηinf
  TransitionParameter = a
  TemperatureDependence = "None" }
パラメータ 概要 Units データタイプ 条件 標準値
ConstitutiveModel 使用されるモデルを記述します。 None String 必須 "Carreau"
Density ポリマーの密度 kg/m^3 Constant 必須 995.0
SpeicficHeat 定圧比熱 J/kg/K Constant/F(T) 必須 2000.0
Conductivity 熱伝導率 W/m・k Constant/F(T) 必須 0.167
CoeffOfThermalExpansion 温度変化に応じた体積変化を示します。 1/K Constant 必須 1.0e-05
VolumetricHeatSource 電気加熱のような方法によってボリューム内で発生 / 除去された熱 W/m^3 Constant 必須 0.0
Exponent べき乗則指数であり、せん断速度に対する粘度の依存性を定義します。 None Constant 必須 0.66
ZeroShearViscosity せん断速度が0になる傾向がある粘度の値 Pa-s Constant 必須 100.00
InfiniteShearViscosity せん断速度が無限になる傾向がある粘度の値 Pa-s Constant 必須 0.1
TransitionParameter Carreau Yasudaモデルのパラメータ None Constant 必須 2
TimeConstant Carreau Yasudaモデルのパラメータ s Constant 必須 1
TemperatureDependence 温度依存性をご参照ください。 None String 必須 "WLF"
ReferenceTemeprature 初期化手順でデータが計算される温度。 K Constant TDが"None"でない場合にのみ必須 533
FreezeTemperature 流れがなくなる温度です。この温度を下回ると、材料の流れは発生しなくなります。 K Constant TDが"None"でない場合にのみ必須 350
ActivationEnergy Arrheniusモデルで必要なパラメータ。 J/mol Constant TDがExp(Q/RT)である場合にのみ必須 1662
UniversalGasConstant 状態方程式PV = nRTからのパラメータであり、Rは一般気体定数です。 J/mol/K Constant TDがExp(Q/RT)である場合にのみ必須 8.314
TemperatureSensititvy Q/Rと同じ物理的意味を持つ導出パラメータ。 K Constant TDがExp(Tb/T)である場合にのみ必須 2000 K
WLFConstant1 WLFモデルの定数C1 None Constant TDがWLFである場合にのみ必須 17.44
WLFConstant2 WLFモデルの定数C2。これはDeltaTと似ているため、値はKおよび摂氏で同じです。 K Constant TDがWLFである場合にのみ必須 51.6
GlassTransitionTemperature この温度を下回ると、ポリマー分子は動かなくなります(凝固)。この用語には複数の定義があります。 K Constant TDがWLFである場合にのみ必須 320
Beta 関係Exp(-Beta(DeltaT))内のパラメータ None Constant TDがExp(-Beta(DeltaT))である場合にのみ必須 0.005

F(T) - 温度関数。TABLE1関数またはTcl関数として指定できます。

TD - TemperatureDependence