HyperWorks起動オプション

起動オプションでは、特定の挙動や特定の設定を定義してHyperWorksを起動できます。

これらのオプションは、このアプリケーションの実行ファイルや起動スクリプトに対するコマンドラインオプションとして用意されています。

runhwx(Windows専用)

HyperWorks環境を推定して、適切な環境変数を設定してから(PATHやHW_ROOTDIRなど)、hwx実行ファイル(指定されている場合は別のhw実行ファイル)を起動します。この環境は一般に実行ファイルの場所に基づいて推定されますが、例外や詳細については下記オプションの説明をご参照ください。runhwxで受信されるすべてのコマンドラインオプションは、特に指定されていない限り、2つ目の実行ファイルに渡されます。下記をご参照ください。デフォルトでは、この実行ファイルの場所は、hw/unity/bin/PLATFORMまたはhw/hwx/bin/PLATFORMですが、hw/hw/bin/PLATFORMである可能性もあります。

runwhx <ARGS> <EXECUTABLE>

<ARGS>の値は次のとおりです:

引数 代替値 オプション 説明
-aa -allArguments <bool> 入力はブール値です(0または1)。

2つ目の実行ファイルにどのコマンドライン引数を渡すかを指定します。

1
すべての引数が渡されます。これがデフォルトです。
0
2つ目の実行ファイルが-exで指定されている場合は、-exより前にあるコマンドライン引数、-ex引数自体、および-aa引数自体は、2つ目の実行ファイルに渡されません。-exの値より後ろにある引数(-aaは除きます)のみが渡されます。2つ目の実行ファイルが-exで指定されていない場合は、どの引数も渡されません。
-cfg     フォアグラウンドで子プロセス(hwxまたは他の実行ファイル)を同期的に実行します。すなわち、この子プロセスがシャットダウンするまで待ってから、runhwxがシャットダウンされます。このオプションを指定しなかった場合は、子プロセスが開始するとただちに、runhwxがシャットダウンされます。
-ef -emvfile <file> 環境ファイルのパスを引数として渡す必要があります。このパスは、絶対パスか、実行ファイルを基準にした相対パスである必要があります。このファイル内の各行は、ENV_VAR_NAME=ENV_VAR_VALUEという形式である必要があります。HyperWorksが実行される前に、ENV_VAR_NAMEと呼ばれる各環境変数が、ENV_VAR_VALUEの値に設定されます。各行は次のように処理されます。

行の1つ目の等号は、変数の名前と値を区切る記号です。それ以降の等号はすべて、値の一部と見なされます。

行頭と行末の空白および等号前後の空白はすべて削除されます。他のすべての空白は、変数の名前または値の一部と見なされ、そのまま残されます。空白を含む値を引用符で囲む必要はありません。実際に、引用符で囲んだ場合は、それらの引用符も変数の名前または値の一部と見なされます。

例えば、次の行を記述したとします。
ABCD =ef =gh
この行では、“ABCD”という名前の環境変数が“ef =gh”という値に設定されます。

さらに、次の行を記述したとします。
IJK="lmn"
この行では、“IJK”という名前の環境変数が“"lmn"”という値に設定されます(内側の引用符のセットは値の一部です)。

変数を未設定状態にするには、次のように等号の後ろに値を割り当てないで使用します。
VAR_NAME=

いくつかの特別な環境変数(PATH、PLATFORM、HW_ROOTDIR、ALTAIR_HOME、HW_UNITY_ROOTDIR)は、-efを使用して変更できません。

値がパスである場合は、環境変数を参照している他の定義済みパスを含めることができます。このパスは$で開始し、/またはEOLで終了します。例:

MY_PATH=$HW_ROOTDIR/hwx/bin/$PLATFORM

-ex -executable <exe> 実行する実行ファイルの名前またはパス。フルパスでも相対パスでもかまいません。この値の末尾が“.exe”でない場合は、“.exe”が自動的に追加されてから処理されます。その後、次の順序で名前の解釈が試みられます。
  • 記述されているとおり(絶対パスの場合)
  • unity/hwx binディレクトリを基準にした相対パス
  • hw binディレクトリを基準にした相対パス
  • unity/hwx rootディレクトリを基準にした相対パス
  • hw rootディレクトリを基準にした相対パス

上記のどれも機能しない場合は、エラーが生成されます。このオプションを指定しなかった場合は、実行ファイルはunity/hwx binディレクトリ内のhwx.exeであると想定されます。

-so -shellOpen   このオプションを指定すると、hwx.exeまたは別の実行ファイルのすでに実行されているインスタンスを使用して、-oオプションで指定されたファイルが開かれます。この名前がhwx.exeでない場合は、-exを使用して名前を指定します。このオプションは、コマンドラインで-ex-oの間に指定する必要があります。
-useAltairHomeEnv     このオプションを指定すると、ALTAIR_HOME環境変数はすでに環境内にあると想定され、他のすべてを初期化するために使用されます。このオプションを指定しなかった場合は(デフォルト)、runhwx実行ファイルの場所から環境が推定されます。

hwx

引数 代替値 オプション 説明
-f -file <file> このファイルで指定されたスクリプトを実行します。引数としてファイルの絶対パス(‘,’で区切ります)が必要です。
-help     hwxrunhwxで使用されるコマンドラインオプションのリストを表示します。
-lc -logconsole   メッセージをコンソールにログ出力するかどうかを指定するフラグ。
-ll -loglevel <int> ログ出力できるログメッセージの最低レベル。引数としてLogLevel列挙値に対応する整数を渡す必要があります。
-nal -noAutoLoad   プラグインを自動的に読み込まないことを指定するフラグ。
-p -plugin <string> 指定されたプラグインを読み込みます。引数としてプラグインの名前(‘,’で区切ります)が必要です。
-v -version <string> 設定ファイルディレクトリのパスで使用されるバージョン。(各ユーザーが自身の個人用設定を保存するためにHyperWorksによって作成されるディレクトリとファイル)
-lch     この引数はバッチモードでのみ有効です。このオプションを使用することで、HyperWorksが単にクライアントのヘルプを起動し、終了するように指定します。このオプションと共に、オプション-pr-prver-cも指定する必要があります。
-hm2go     このオプションは、-lchと共に指定された場合にのみ有効です。このオプションを使用することで、ヘルプの起動時にHM2GOを使用するかどうかを指定します。“0”を指定するとHM2GOは使用されず、“1”を指定するとHM2GOは使用されます。デフォルトでは、HM2GOは使用されます。
-prver   <string> このオプションは、-lchと共に指定された場合にのみ有効です。これを使用することで、クライアントプロファイルのバージョンを指定します。
-tv   <string> このオプションは、フレームワークで使用されるテーマバージョンを変更します(例:-tv 2019)。
-s -size <string> このオプションは、起動時のウィンドウの幅と高さを指定します。幅x高さという形式を使用します(例:-s 800x600)。
引数 代替値 オプション 説明
-c -client <string> 指定されたクライアントを読み込んで、クライアントオブジェクトを作成します。引数としてクライアント名を渡す必要があります。
-kc -keepconsole   Windowsコマンドコンソールを開いたままにして、ここにテキストメッセージを書き込みます。(デフォルトでは、リリースビルドによって常にコンソールが解放され、テキストメッセージが破棄されます。)バッチモードオプション(-b-batch-shell)が指定されている場合は不要です。Windows専用です。他のプラットフォームでは無視されます。
-l -locale <string> 国際化言語。引数として言語を渡す必要があります。一般に、初回実行時のみに使用されます。それ以降の実行では、前回の実行で使用されていた言語が使用されるため(個人用設定に保存されています。-vをご参照ください)、この引数は無視されます。
-ngs     Getting Startedダイアログを表示しないことを指定するフラグ。
-ns -nosplash   スプラッシュ画面を表示しないことを指定するフラグ。
-o -open <file> 指定されたファイルを指定されたクライアントで開きます。-clientオプションと共に使用する必要があります。引数としてファイルの絶対パスを渡す必要があります。
-port   <int> サーバーのポート番号。-serverオプションと共に使用する必要があります。ポート番号を引数で指定する必要があります。
-pr -profile <string> 現在のクライアントオブジェクトに指定されたプロファイルを設定します。-clientオプションと共に使用する必要があります。引数としてプロファイル名を渡す必要があります。
-server     HyperWorksを異なるスレッドでサーバーモードで実行します。
-sf -splashfile <file> スプラッシュ画面として使用するファイルを指定します。引数としてファイルの絶対パスまたはunity/hwxディレクトリを基準にした相対パスを渡す必要があります。splash.xmlのサポートに切り替わって以降、これは非推奨となっています。
-gvi -generateversionimage <file> スプラッシュ画面を構成して終了するためのconfig/splash.xmlファイルを使用してインストーラーのスプラッシュ画面用に生成されるファイルを指定します。
-style     Unityスタイルを使用しないことを指定するフラグ。

HyperWorksフレームワーク

引数 オプション 説明
-?   HyperWorksの使用メッセージを出力します。
-clientconfig <file> 読み込むクライアント構成ファイルを指定します。この構成ファイルでは、読み込まれるクライアントと、使用可能なクライアントが定義されます。ファイルが指定されない場合は、デフォルトのclients.datファイルが使用されます。
hwfepre.dat
HyperMesh
hwmbdmodel.dat
MotionView
hwplot.dat
HyperGraph 2D
hwplot3D.dat
HyperGraph 3D
hwpost.dat
HyperView
hwtext.dat
TextView
hwvideo.dat
MediaView
-diag <bool> このアプリケーションの診断状態の設定に使用します。
-f <file> セッション開始時に指定されたファイルを読み込みます。これは、.mvwファイルでも、デフォルトクライアントに固有のファイルでもかまいません。
-h   HyperWorksの使用メッセージを出力します。
-help   HyperWorksの使用メッセージを出力します。
-landscape   -pオプションと共に使用することで、すべてのページを横置きの向きで出力します。
-p <file> [ps_file] <mvw_file> [ps_file]

mvw_fileのすべてのページを指定された向きで出力します。ps_fileを指定した場合は、プリンタに出力する代わりに、ps_fileという名前のPostscriptファイルにページが出力されます。

-portrait   -pオプションと共に使用することで、すべてのページを縦置きの向きで出力します。
-s <string> <width> x <height> + <x> + <y>

指定された幅と高さ(ピクセル単位)のウィンドウにHyperWorksを開きます。

-tcl <file> 指定されたTclスクリプトを自動的に実行します。
注: -tclとファイル名の間には空白を入れます。
-version   HyperWorksのバージョンを出力します。
-wait   -bオプションと共に使用することで、何らかのキーが押されるまで待ってから終了します(Windows環境で実行している場合)。
-qa   このオプションを使用することで、コマンド方式のテストを妨げるポップアップダイアログをテストハーネスで無効にできます。

HyperMesh

引数 オプション 説明
-a <subprofile_name> -u<profile>オプションと共に使用することで、起動時のユーザープロファイルのサブプロファイルを指定します。
注: -aとサブプロファイル名の間には空白を入れません。

例: -uAbaqus -aStandard3d

-c <command_filename> 指定されたコマンドファイルを自動的に実行します。
注: -cとファイル名の間には空白を入れません。
-continue   コマンドファイルの処理時にエラーが発生しても常に続行します(プロンプトを表示しません)。
-<filename>   指定された.hmファイルを自動的に読み込みます。
-g   起動時にUser Profileダイアログを強制的に表示します。
-h   HyperMeshの使用メッセージを出力します。
-nocommand <string> HyperMeshcommand.tclファイルを作成したりこのファイルに書き込んだりしないようにします。
-nouserprofiledialog   起動時にUser Profileダイアログが表示されないようにします。
-nowriteviewcommands   HyperMeshcommand.tclファイルに表示コマンドを書き込まないようにします。
-r <result_filename> HyperMesh結果ファイルの名前を、.res拡張子付きの入力ファイル名または指定されたファイルに設定します。
注: -rとファイル名の間には空白を入れません。
-s <width> x <height> + <x> + <y> 指定された幅と高さ(ピクセル単位)のウィンドウにHyperMeshを開きます。必要に応じて、ウィンドウの左上隅のxとyの位置を指定できます。
注: -sと引数の間には空白を入れません。
-templex   コマンドファイル内でTemplexステートメントを許可します。
-t <template_filename> グローバルテンプレートを指定したファイルに設定します。
注: -sとファイル名の間には空白を入れません。
-tcl <tcl_filename> 指定されたTclスクリプトを自動的に実行します。
-u <profile_name> 起動時のユーザープロファイルの指定に使用します。
注: -uとプロファイル名の間には空白を入れません。
-version   HyperMeshのバージョンを出力します。

例:起動オプション

Windows
<altair_home>/hw/bin/<platform>/hw.exe -clientconfig hwfepre.dat -tcl /home/user/my_script.tcl
Linux
<altair_home>/altair/scripts/hw -clientconfig hwfepre.dat -tcl /home/user/my_script.tcl