Carsimとのインターフェース

MotionViewは、Mechanical Simulation CorporationのCarsim製品とのインターフェースを提供します。

MotionViewは、次のようにCarsimと接続できます:
  • Carsimの.csvファイルのプロット。
  • サスペンションの.parファイルの作成。
  • CarsimまたはCarsim S-functionを記述したMatlab/Simulink制御モデルとHyperStudyとの連携。HyperStudyとCarsim/Matlabとの連携の詳細についてはHyperStudyのオンラインヘルプをご参照ください。

Carsimの.csvファイルのプロット

MotionViewのプロットウィンドウに用意されている各種機能をCarsimで利用できます。Carsimの,binファイルから作成した.csvファイルをBuild Plotsパネルでポイントすると、すべての信号をプロットできるようになります。これにより、プロットウィンドウの信号処理、マクロ、レポート機能を使用できます。

サスペンションの.parファイルの作成

MotionViewでは、製品に付属するVehicle DynamicsライブラリとSuspension MDL:ライブラリからサスペンションを構成できます。ハーフカーモデルでは、キネマティクスとコンプライアンスのタスクを選択して、MotionSolveまたはADAMSによるシミュレーションを実行できます。つづいて、自動化レポートを読み込んでキネマティクスとコンプライアンスのプロットを視覚化し、MotionViewの自動化レポートを使用して、Carsimで読み取ることができる.parファイルを作成できます。

サスペンションのキネマティクスとコンプライアンスに関するタスクの解決

キネマティクスとコンプライアンスの解析を伴うMDLサスペンションモデルは、MotionSolveまたはADAMSを使用して解決できます。
MotionSolve
MotionSolveは、MotionViewの組み込みモーションソルバーです。このソルバーでは、力、変位、速度、および加速度を、MotionViewのMDLモデルで直接解析できます。.mdlファイルと.mrfファイルを使用して、MotionViewで解析結果をアニメーション表示できます。.abfファイルを使用すると、解析結果をプロットできます。
MotionSolveによる、キネマティクスとコンプライアンスに関するタスクの解析の取得
  1. SolversメニューからMotionSolveを選択します。
  2. ツールバーでRunパネルを選択します。
  3. 結果を保存するファイル名を指定します。
  4. Runをクリックします。
MotionSolveによってキネマティクスとコンプライアンスのタスクが解析され、.mrf結果ファイルと.abf結果ファイルが生成されます。
ADAMS
ADAMSを使用してシステムをシミュレートするには起動スクリプトを登録する必要があります。RunパネルでRunをクリックすると、登録したスクリプトがMotionViewで使用されます。この起動スクリプトの詳しい初期設定については、オンラインヘルプの*RegisterSolverScript()をご参照いただくか、mvsupport@altair.comまでお問い合わせください。この手順が完了していれば、SolversメニューでADAMSを選択して、上記のMotionSolveの場合と同様の実行手順に従うだけです。ADAMSによるシミュレーションでは、アニメーションに使用する.graファイルとプロットに使用する.reqファイルが生成されます。

プロット、アニメーション、Carsimの.parファイルの作成

MotionViewには、一般的な多くのプロット、キネマティクスとコンプライアンスのシミュレーションのアニメーション、.parファイルの生成で使用する規定のレポートが用意されています。レポートでは、セッションのページとウィンドウおよびプロットする信号が定義されていますが、実際の結果ファイルの名前をパラメトリックにすることができるので、さまざまな反復にレポートを適用できます。

シミュレーションの完了後、Analysisメニューに移動してView Reportsを選択します。これにより、最近実行したシミュレーションを実行日時の降順で一覧表示したリストが表示されます。
プロットとアニメーションの自動化レポートの取得
Front (または RearKC Reportを選択し、OKをクリックします。
これにより、キネマティクスとコンプライアンスの実行に固有の多数のページが現在のセッションに追加されます。プロットのウィンドウでTemplexを使用して、それらのプロットにあるメトリックを設計し、計算できます。詳細については、Templexのオンラインヘルプをご参照ください。
.parファイルの取得
View Reports ダイアログで、Front (またはRearCarsim Exportを選択し、OKをクリックします。
フロントサスペンション(必ず独立懸架)の場合は、解析に使用したソルバーに応じてAdamsIndyFront.parまたはMsolveIndyFront.parが表示されます。リアサスペンションの.parファイルのエクスポートは、サスペンションが独立懸架、トーションビーム、ソリッドアクスルのどれであるかに応じて決まります。

Carsimへの.parファイルの読み込み

Carsimのバージョン6.0以降では、Carsimインターフェースの車両編集レベルで作業しているときに.parファイルを読み込むことができます。.parファイルの読み込みの詳細についてはCarsimのオンラインヘルプをご参照ください。

サスペンションのモデルの構築

  1. ModelメニューにあるAssembly Wizardを使用してモデルを構築します。
  2. このモデルにステアリングコラムを追加します。
  3. ComplaintオプションでYesを選択します。
    これによって、キネマティクスとコンプライアンスのタスクが後でオプションとして提示されます。Carsimに対する準備は、全面的にMotionViewのキネマティクスとコンプライアンスのタスクに基づきます。

解析タスクの作成

  1. モデルを読み込みます。
  2. AnalysisメニューからTask Wizardを選択します。
  3. Kinematics and Complianceを選択します。

    これによって、垂直方向、横方向、縦方向の各フォースおよびアライニングトルクでサスペンションを駆動するモデルに解析が追加されます。

    実際のサスペンションのデータでデフォルトのデータを更新する必要があります。この更新操作は、MotionVeiwのさまざまなエンティティパネルを使用するか、MDLプロパティ定義ファイル(PDFファイル)を読み込むことで実現できます。