時間信号を定義するためのガイドライン

解析した周波数範囲と周波数サンプリングによって、作成できる時間信号が影響を受けます。

Note:
  • シミュレーションの対象周波数範囲外の信号成分が時間信号に存在していると、ウィンドウイング効果によって時間領域結果に大量のアーティファクトが混入する可能性があります。
  • 周波数領域でのシミュレーション結果に逆高速フーリエ変換(IFFT)を適用するため、時間信号が繰り返されます。繰り返し時間信号が目的の時間信号に対応しているように注意が必要です。

時間信号を定義する際は、次の基本的なガイドラインに従います。

信号継続総時間( s d

指定の信号継続総時間 s d で解析する最低周波数は次の式で求めることができます。

(1) f min = 1 s d

時間信号の繰り返し前に応答信号が十分に減衰できるような信号継続総時間にする必要があります。

Note: 応答信号の減衰時間はモデルに依存しますが、繰り返し時間信号パルスとして応答信号を使用しない場合にのみ、この減衰時間が必要です。

時間サンプリング( d t

時間ステップ d t は次の式で求めることができます。

(2) d t = 1 ( 2 × f max )
ここで、 f max は、解析する最高周波数です。

時間サンプル数( N t

時間サンプル数は次の式で求めることができます。

(3) N t = s d d t

正数周波数サンプル数

0を越える値の周波数サンプル数は次の式で求めることができます。

(4) N f = N t 2