Fluxで可能なシミュレーション

概要

これまでの説明を考慮すると、Fluxソフトウェアでは何をシミュレートでき、そのシミュレーションはどのように実行されるのでしょうか。

電界状態とFlux 3Dアプリケーション

Fluxソフトウェアでは、各“電界状態”がそれぞれの物理アプリケーションに対応しています。

使用可能な物理的アプリケーションとして、Electrostatic、Electric Conduction、Steady state AC Electric、Transient Electricの4つがあります。これらのアプリケーションの主な特性を下の表に示します。

適用分野 内容 主な特性

Electro Static

平衡状態での電荷系のスタディ  

Electric Conduction

電流に付随する磁気現象を考慮しない、導電媒体での電流のスタディ

定常状態(DC電流)

Steady state AC Electric 誘電損失や抵抗損失を考慮した高調波(正弦波)電界内の誘電媒体のスタディ

定常状態(AC電流)

Transient Electric 抵抗損失を考慮した過渡状態での誘電媒体のスタディ 過渡

調査されるデバイスの例を下の表に示します。

適用分野

Electro Static

高電圧デバイス、スパークギャップ、絶縁体、コンデンサーなど
Electric Conduction DC電流でのヒューズ、伝導加熱など
Steady state AC Electric (高調波電圧にさらされた)交流場における実誘電体、汚染導電層
Transient Electric 高電圧デバイス、ケーブル、トランス