マルチフィジックス連成: APIを介した連成シミュレーション
概要
本項では、プログラミングインターフェース(アプリケーションプログラミングインターフェース、API)を使用して実行するマルチフィジックス連成シミュレーションを取り上げます。
C言語を使用している開発環境では、マルチフィジックスAPIを使用して専用プログラムを作成するFlux機能を利用できます。
プレゼンテーション / 留意事項
異なるソフトウェアプログラムどうしのマルチフィジックス連成(または異なるFluxアプリケーションどうしのマルチフィジックス連成)では、これらのプログラム間での情報交換が必要で、同時に交換プロセスと解析プロセスとの同期が必要です。
マルチフィジックス連成シミュレーションを実行するための操作として、次の表に示す2種類があります。
本パラグラフでは、APIを介したマルチフィジックス連成を取り上げます。
Fluxのメニューを介したマルチフィジックス連成シミュレーション |
APIを介したマルチフィジックス連成シミュレーション |
---|---|
2つのソフトウェアの機能を並列実行 | 一方のソフトウェアを他方のソフトウェアに統合(dll) |
ファイルによるデータ交換 手動またはコマンド ファイルによる同期 複数のソフトウェア製品を迅速に統合できる可能性 |
専用のインターフェース(API)による通信と同期 ソースコードにアクセスする必要性または統合したアプリケーションを用意する必要性 |
操作
APIを介したマルチフィジックス連成シミュレーションには、次のような操作上の主な特徴があります:
-
他のソフトウェアへのFluxの統合: dll(ダイナミックリンクライブラリ)
-
専用のインターフェースによる通信と同期:API(アプリケーションプログラミングインターフェース)
重要
この操作は開発者による利用を意図しています。
言語はC言語です(Visual C6、Intel C9、Intel C10)。
情報
マルチフィジックスで使用するプログラミングインターフェース(API)に関する情報が、以下のFluxのインストール先ディレクトリにあります。
C:\Program Files\Altair\2018.0\api (デフォルトの標準インストールの場合)
このディレクトリにある情報は次のとおりです:
- マルチフィジックスAPIに関するドキュメント(関数の説明)
- サンプル(用意されている関数の使用例)
プロセス
次の表にさまざまなステップを示します。
前提条件 / インストールを必要とするツール
- Cコンパイラ:Visual C6、Intel C9、Intel C10
- Flux
ステップ | 操作(標準) | 操作(例)* |
---|---|---|
1 | ソースコードの作成 | Flux_mp.cの編集 / 修正 |
2 | コンパイルとリンク |
Make_flux_mp_xx_xx.bat ファイルの実行 |
3 | 実行可能ファイルの実行 |
Flux_mpxx.bat ファイルの実行 |