完全導体の記述

説明

静電界にある完全導体には次のような特性があります:

  • 導体内部では電荷の体積密度がゼロ。すべての電荷は導体表面に分布します。
  • 導体内部の電界と導体表面の接線方向電界成分がゼロ。
  • 電位は導体内部では一定で、その表面は等電位面です。

大型の完全導体

Fluxソフトウェアでは、実体領域と非実体であることがわかっている領域の組み合わせによって大型の完全導体を記述します。

“大型の”完全導体領域は以下の組み合わせです:

  • 非アクティブな大型領域
  • 等電位境界(電位の浮動小数点値または固定値)

電界は境界に直交しています。

大型の非アクティブ領域のボリュームでは電位が計算されません。そのため、この領域のメッシュ化には意味がありません。

薄い完全導体または糸状の完全導体

等電位境界(電位が浮動小数点値または固定値)では、薄い完全導体や糸状の完全導体は寸法が減少します。電界は境界に直交しています。

Fluxでの微細電極の記述

Fluxで微細電極を記述するには、以下を使用できます:

  • 完全導体タイプの薄い領域(空間の電位が一定の場合)
  • 印加電位タイプの領域(空間の電位が一定ではない場合)