2Dでのコイルの例

概要

電圧源から給電を受けるコイルをモデル化します。

次の2つの例を取り上げます:

  • 軸対称有限要素ドメインでモデル化した円形コイル
  • 平面有限要素ドメインでモデル化した矩形コイル

円形コイルのモデリング(軸対称ドメイン)

円形コイルは次のように表現できます:

  • 2D軸対称有限要素ドメインでは、より線導体タイプの領域で表現
  • 電気回路では、より線導体タイプのコンポーネントで表現

さまざまな図解(実際のデバイス、有限要素ドメイン、および電気回路)を以下に示します。

実際のデバイス 2D軸対称有限要素ドメイン 電気回路

矩形コイルのモデリング(平面ドメイン)

矩形コイルは次のように表現できます:

  • 2D平面有限要素ドメインでは、コイルの電流流入側断面と電流流出側断面)で表現
  • 電気回路では、より線導体タイプの1つのコンポーネントのみで表現

さまざまな図解(実際のデバイス、有限要素ドメイン、および電気回路)を以下に示します。

電気回路では、抵抗RとインダクタンスLが、有限要素ドメインでモデル化されていない導体(巻線端など)の前部と後部に対応します。

2D平面有限要素ドメイン

電気回路:UV = UB + UR + UL

注: 電流流入側有限要素ドメインと電流流出側有限要素ドメインの電流方向が互いに逆になるように、より線導体タイプの2つの領域は互いに反対方向を向いている必要があります。