スタディドメインの境界

概要

有限要素法によって問題を解析するには以下の処理が必要です:

  • 界を計算するドメインの境界の指定。これは、このドメインの限界または境界サーフェスを定義することです。
  • 境界条件の指定。これは、界を計算するドメインの境界での状態変数(電位)の値を定義することです。

無限ボックスを使用したスタディドメインの境界

ほとんどの場合、無限ボックス(IB)手法を使用します。これにより、無限ボックスに対して境界条件がFluxによって自動的に割り当てられます(無限位置での電位は、ユーザーが設定した基準電位です)。

無限ボックスを使用しないスタディドメインの境界

無限ボックス(IB)手法を使用しない場合は、非材料とした領域を使用して、ユーザー側で計算ドメインの境界に対する境界条件を設定します。提示される境界条件として、法線方向の電界と接線方向の電界があります。

境界領域がない場合は、デフォルトの境界条件が適用されます。この場合、境界上の電界は接線方向になります。

対称性と周期性

スタディドメインに対称性を割り当てる場合は、対称性のタイプを指定する必要があります。形状コンテキストで定義した対称面に対して、電界を接線方向または法線方向にすることができます。

スタディドメインに周期性を割り当てる場合は、周期性のタイプを指定する必要があります。形状コンテキストで定義した周期性の面に周期条件や非周期条件を適用できます。

一般的な事例

Transient Electricアプリケーションとして扱われる問題の一般事例を次の図に示します。

:調査対象デバイスの主要パートを表す領域(3Dのボリューム領域および2Dのサーフェス領域の問題)

:ソースを表す領域(3Dのフェイス領域および2Dのライン領域)