データとデータ構造の概念

概要

有限要素プロジェクトには、大量の情報(データ)が含まれています。これらのデータは、特定のツールによって管理されるデータベースに保存されます。

データとデータ構造

Fluxデータベースでは、データ構造(データタイプ)とデータ自体が論理的に区別されます(以下をご参照ください)。

定義

データとデータ構造を区別するために本書で使用されている主な用語を次の表に示します。

用語 説明
エンティティタイプ エンティティタイプは、名前といくつかのフィールド(属性、関係、ケース)によって定義される論理的なデータ構造です。
エンティティ エンティティは、識別子(番号 / 名前)とフィールド(属性、関係、ケース)によって特性が指定されるエンティティタイプに対応するオブジェクトです。

用語に関する注意: “エンティティ”と“エンティティの発生”という用語は、“エンティティタイプ”と“エンティティ”の代わりに使用することもできます。

ポイントについて:

  • エンティティタイプPointは、以下を含むデータベースのデータ構造です:
  • 識別子(番号)
  • ケース: パラメータ化または伝播されたポイント
  • 属性: 色、可視性
  • エンティティ(Point[1]Point[2]など)は、Fluxプロジェクトのオブジェクト(データ)です。

実際

実際的な観点からは、次のようになります:

  • 新規プロジェクトの作成時に、データ構造が記述されているファイル(F3D_STR.SBD)がプログラムによって読み取られます。
  • プロジェクトの保存時に、プロジェクトのデータ構造とデータがプロジェクトディレクトリ(*.FLU)に保存されます。

ソフトウェアのバージョン / 互換性

新しいソフトウェアバージョンは、多くの場合、データ構造の開発に対応しています。

データ構造とデータが論理的に区別されることで、旧Fluxプロジェクトと最近のFluxバージョンの間の互換性が確保されます。すなわち、旧プロジェクトを開く際に、新しいソフトウェアバージョンによってデータベースが自動的に更新されます。