製品の紹介



Altair SimSolidは、短期間で進行する設計プロセスに特化して設計された構造解析ソフトウェアです。従来の有限要素解析で最も多くの時間と専門知識を必要としていたタスクは、ジオメトリの簡素化とメッシングの2つですが、このソフトウェアではこれらのタスクを不要としました。メッシングを使用せず、CADアセンブリをそのまま解析できます。

テクノロジー

SimSolidの計算エンジンは、外部近似の理論への画期的な拡張に基づいています。外部近似とは、以下の観点で有限要素法(FEM)を一般化した手法です:
  1. 絶対的に任意な形状のジオメトリを“有限要素”として使用できるようにしました。
  2. パートボリュームの一定の範囲を近似する基底関数を任意のクラスにすることができ、ボリュームの形状から独立して扱うことができるようにしました。

SimSolidでは、従来の有限要素法特有のポイント単位の自由度(DOF)を使用しません。SimSolidのDOFは、ボリューム、面、ラインクラウド、ポイントクラウドの形態でジオメトリをサポートする汎関数です。これにより、ギャップ、貫通、不整な接触面のようなアセンブリの接触の不完全性のほか、ジオメトリの不完全性を扱うことができます。

SimSolidでは、マルチパス適応解析を使用して解の精度を管理します。グローバルにもパートのローカルでも適応性を定義でき、定義した適応性は常時アクティブになっています。この手法は高速で効率的です。このような適応性によって、演算時間とメモリ使用量の面で優れたパフォーマンスが得られ、デスクトップクラスのPCでも、大型のアセンブリや複雑なアセンブリの問題を短時間で解くことができます。

SimSolidで使用されているテクノロジーの詳細については理論的背景をご参照ください。

機能

SimSolidには、以下の各種機能があります。
  • 解析シーケンス: 固有値解析、線形静解析、非線形静解析、周波数応答解析、過渡応答解析、ランダム応答解析、熱解析、熱応力解析、慣性リリーフ、線形重ね合わせ。
  • 材料モデル: 等方性、剛体、ユーザーによる拡張可能。
  • 結合: 自動結合、固着、スライド、摩擦を伴う分離、ボルト、スポット溶接、シーム溶接、ブッシング、リベット、仮想結合、接着、ジョイント。
  • 結果の評価: 変位、応力、ひずみ、ひずみエネルギー、安全係数のコンターとアニメーション。周波数とモード形状。モード寄与分析。XYプロット。反力と接触力。

利点

SimSolidには、以下の利点があります:
  • アセンブリ全体の解析: SimSolidは、当初から大規模なアセンブリソルバーとすべく開発されています。普通のノートパソコンやデスクトップコンピューターで、数百個から数千個のパートで構成するアセンブリを直接解析できます。
  • ジオメトリの簡素化とメッシングの排除: 従来の有限要素解析で最も多くの時間と専門知識を必要としていたタスクは、ジオメトリの簡素化とメッシングの2つですが、SimSolidではこれらのタスクを不要にしています。小さい穴、フィレット、ボスなどの詳細なジオメトリを、モデルにそのまま残しておくことができます。
  • マルチパス適応型ソルバーによる自動化した解精度の実現: SimSolidでは、複数の解法パス、ローカルとグローバルの誤差解析、アダプティブ計算の局所的な精細化によって解の精度を実現しています。
  • 数秒から数分で得られる解析結果: SimSolidの実行は間違いなく高速です。解が得られるまでの時間は、数秒から数分にすぎません。SimSolidであれば、複数の設計シナリオを迅速に解析し、比較できます。

製品の検証

SimSolidは、徹底的な試験を経て動作を検証済みです。SimSolid 検証問題に移動して、検証済みのモデルを表示します。