Pedestrian Impact

Pedestrian Impactツールは、歩行者解析のポスト処理を容易にします。

本ツールは時刻歴および結果ファイルを入力として使用し、歩行者安全規則であるGTR、EuroNCAPおよびHomologationに適合しています。Pedestrian Impactは最小限の入力でのプロセスを自動化するため、より少ない人的エラーでデック生成のリードタイムを短縮します。

Safety ToolsメニューからPedestrian Impactを選択します。Ped Pro Postブラウザタブが表示されます。

Note: Pedestrian Impactは、Vehicle Safety Tools + Upfront Data Loaderプリファレンスではサポートされていません。

Pedestrian Impact - EuroNCAP Regulation



Figure 1.
1.Solver selection
サポートされているソルバーは、RadiossLS-DYNAです。
2.Regulation
サポートされる規則を選択します。
3.Impactor
ドロップダウンメニューからHeadUpper Leg、またはLower Legを選択します。
4.Target csv
HyperMeshで作成された.csv ファイルを選択します。
Note: HyperMeshを使って人頭模型のマークと位置決めをすると、HyperMeshが.csvファイルを生成します。
5.Vehicle model
車両モデルを含むソルバー入力ファイルまたは結果ファイルを選択します。
6.Result directory
解析ディレクトリをサブディレクトリとして含むルートディレクトリを選択します。
7.Units
ドロップダウンメニューからモデルの単位を選択します。
8.Type/Request/Componentセクション:
以下を選択します。
  • Subcase
  • Y Type
  • Y Request、モデル内の断面に使用されるIDを選択
  • Y Component
9.Threshold/Limit Values and Color Selection
インパクターの選択に基づいて、限界値と色を定義できます。
  • カラーパレットをクリックし、色を選択します。
  • 値欄に限界値/しきい値を定義します。
  • Headの場合は、HICの値、またはHICサマリーのImpactの位置名を選択します。
  • Reset:公式規制値にリセットします。
10.Parallel Sessions
起動するバッチプロセスの数を選択します。処理時間を短縮するため、例えば、200箇所の衝撃処理を行う場合、指定された数の並列処理を起動します。
11.Homeボタン
クリックすると、サマリーページに戻ります。
12.HIC Summary
Impactor = Head, HIC Summaryの場合


Figure 2. EuroNCAP HIC summary
Impactor = Lower Legの場合


Figure 3. EuroNCAP Lower Leg Summary
Impactor = Upper Legの場合


Figure 4. EuroNCAP Upper Leg Summary
13.Compare
Compareをクリックすると、Select compare optionsダイアログを使用して処理する衝撃位置を選択するよう促されます。
Select folders to compare
ファイルブラウザから、比較する複数の解析フォルダーを選択します。
Select notes to compare
サマリーウィンドウで、比較する注釈を複数選択する。
14.Detailed Session
Detailed Sessionをクリックすると、Select target optionsウィンドウで処理する衝撃位置を選択するよう促されます。


Figure 5.
1
列のタイトルをクリックすると、列を並べ替えることができます。
2(中)
処理する衝撃位置を選択します。WindowsのショートカットCtrl+Aを使用してすべてのポイントを選択します。
3
それぞれの列を右クリックして、Add as Filterを呼び出します。
4
選択フィルターでは、AND/OR/>/<をサポートします。
5
選択した操作をキャンセルするには、Cancel をクリックします。
6
OKをクリックして、選択した操作を確定します。


Figure 6. 選択された位置についてのEuroNCAP Headform詳細レポート


Figure 7. 選択された位置についてのEuroNCAP Lower Legform詳細レポート


Figure 8. 選択された位置についてのEuroNCAP Upper Legform詳細レポート
15.Official Score Sheet
インパクター選択ごとに公式スコアシートを保存するフォルダーとファイル名を選択します。
Impactor = Headで、Headform Score = Colorの場合


Figure 9. EuroNCAP公式Headformスコアシート(カラー)
Impactor = Headで、Headform Score = Valueの場合


Figure 10. EuroNCAP公式Headformスコアシート(値)
Impactor = Headで、Headform Score = HICの場合


Figure 11. EuroNCAP公式Headformスコアシート(HIC)
Impactor = Lower Legの場合


Figure 12. EuroNCAP公式Lower Legスコアシート
Impactor = Upper Legの場合


Figure 13. EuroNCAP公式Upper Legスコアシート

GTR

GTRの歩行者ポスト処理は、1/3および2/3の面積計算を除き、EuroNCAPと同じです。



Figure 14. Pedestrian Impact - GTR Regulation
1.Regulation
サポートされる規則を選択します。
2.Impactor
ドロップダウンメニューからHeadUpper Leg、またはLower Legを選択します。
3.Target csv
HyperMeshで作成された.csv ファイルを選択します。
Note: HyperMeshを使って人頭模型のマークと位置決めをすると、HyperMeshが.csvファイルを出力します。
4.Vehicle Model
車両モデルを含むソルバー入力ファイルまたは結果ファイルを選択します。
5.Result Directory
解析ディレクトリをサブディレクトリとして含むルートディレクトリを選択します。
6.Units
ドロップダウンメニューからモデルの単位を選択します。
7.Area Mesh File
HyperMeshで作成されたソルバー入力領域ファイルを選択します。
Note: HyperMeshを使ってGTRの人頭模型のマークと位置決めをすると、HyperMeshがファイルを出力します。
8.Area Calculation
GTRの1/3面積と2/3面積を計算します。


Figure 15. GTR 1/3、2/3の面積計算。

Report

すべてのインパクタータイプの歩行者用レポートのパワーポイントを作成します。



Figure 16. Pedestrian Impact - Report Options
1.Run Statistics
衝撃位置ごとに、正常終了とエラー終了のサマリーを実行します。
2.Overall Injury Summary
すべての衝撃位置の傷害数のサマリーです。
3.Overall Injury Map
人頭模型のHICマップ(Headformの場合のみ有効)
4.Detailed Report
From List
リストから詳細レポートを作成する衝撃ポイントを選択します。
From Notes
GUIから詳細レポートを作成する注釈を選択し、衝撃ポイントを選択します。
5.Report per Impact
解析ディレクトリにすべての衝撃位置のレポートが作成されます。
6.Report Directory
パワーポイントのレポート出力ディレクトリを指定します。
7.Report
Reportをクリックして作成します。

レポート例



Figure 17. Run Statistics Slide


Figure 18. Overall Injury Summary (Headform)


Figure 19. Overall Injury Map


Figure 20. Headform Detailed Report


Figure 21. Lower Leg Detailed Report


Figure 22. Upper Leg Detailed Report