MPDBツール

MPDBは、RadiossおよびLS-DYNA結果ファイルについて、MPDB Frontal Compatibility Assessment荷重ケースの自動化された完全なポスト処理ソリューションを提供します。



Figure 1. Carhs Safety Companion 2019からの図
Vehicle Safety Toolsプリファレンスファイルの読み込みに際し、Safety Toolsメニューバーオプションが表示され、MPDBツールがプルダウンメニューにリストされます。


Figure 2.


Figure 3.
MPDBツールによってカバーされる自動化されたタスクは:
  • PDBフロントフェイスの評定エリアの定義
  • 検査後の障壁変形の標準偏差の計算
  • Occupant Load Criterion(OLC)の計算
  • Compatibility Modifierの計算
  • 結果レポートの生成

標準偏差の計算

  1. MPDB Projection Toolダイアログで、Animation Fileオプションにチェックマークがついていることを確認し、ファイルブラウザを使って、インポートするソルバーアニメーションファイルを選択します。
    Tip: Animation Fileオプションはデフォルトで有効になっていますが、このオプションのチェックを外して標準偏差の計算プロセスを非アクティブにすることも可能です。
  2. Importボタンをクリックし、選択したファイルをインポートします。
  3. Optional: Compute Intrusion Depth from Elementsをアクティブにし、平均を使って、節点ベースの投影距離結果を要素ベースの結果に変換します。
    Note: デフォルトでは、投影距離結果は節点ベースとしてのみ有効となっています。そのため、このオプションにはチェックマークが付いていません。
  4. OriginY-AxisおよびYZプレーン節点セレクターを使って、障壁のフロントブロックの後ろの系を定義します。これは、統計計算の参照系となります。


    Figure 4.
  5. Top rightTop leftBottom rightBottom left節点セレクターを使用して、障壁の前面の4つの角を選択します。


    Figure 5.
  6. 障壁ブロック全体を定義するコンポーネント全体を選択します。


    Figure 6.
  7. 障壁ブロックの外側の被覆コンポーネントを選択します。


    Figure 7.
  8. 障壁上の評価エリアの計算に要求される車両の全幅を定義します。
  9. ツールの出力用のディレクトリと使用されるソルバーを選択します。
    • LSDyna
    • Radioss
    デフォルト:Animation directory/Output
  10. Optional: Calculate Standard Deviationオプションを使って新しいエンティティ群を選択し、選択されたエリアの標準偏差を計算します。
    Attention: これらのオプション群は、Standard DeviationとIntrusionプロジェクションの最初の評価が計算された際に使用されることが意図され、modeling window(ツールの下部のApplyボタンをクリックした後)で有効になります。
    Select Entities
    新しい計算エリアを選択します。
    Calculate
    新たに選択されたエリアについて、標準偏差を計算します。
    Clear
    結果を破棄します。

OLCおよびModifierの計算

  1. MPDB Projection Toolダイアログで、OLC & Modifier Calculationオプションにチェックマークが入っていることを確認します。
    Note: このオプションはデフォルトでアクティブ化されています。
  2. ドロップダウンメニューからファイルの種類を選択します。
    • T01 (Radioss file)
    • binout/nodout (LS-Dyna)
  3. ファイルブラウザを使って、要求された結果ファイルを選択します。
  4. 要求されたインプットを入力し、OLCおよびModifierの計算に要求される障壁の加速度値を抽出します。
  5. Filteringチェックボックスをアクティブにし、時刻歴出力に適用するフィルターオプションを選択します。

結果とレポートの生成

Standard Deviationおよび / またはOLC& Modifier Calculationについて、要求されるすべてのデータが定義されたら、ツールはMPBD障壁の自動ポスト処理を開始する準備が整ったことになります。
自動ポスト処理のプロシージャを開始する前に、衝突のアニメーションが希望するポスト処理の時間ステップにセットアップされていることを確認します。


Figure 8.
  1. MPDB Projection ToolダイアログでApplyをクリックし、選択された出力についてポスト処理プロシージャ全体を開始します。
  2. ダイアログ内で指定されたデータのすべてを外部ファイルに保存するには、Save defaultsをクリックします。
    Tip: Load defaultsオプションは、保存されたデフォルト値を素早く呼び出し、新しいソルバー出力のデータセットに再適用するための効率的な方法を提供します。
  3. Create Reportをクリックすると、ツールによって生成されたMPDBポスト処理結果をすべて含むPowerPoint形式のレポートが自動作成されます。

MPDBツールの結果

MPDBツールは貫通計算に基づいて障壁上の標準偏差を自動的に処理します:


Figure 9.
OLCおよびEuro-NCAP Modifierだけではなく:


Figure 10.
さらに、ダイアログ内で指定された“Output Directory”では、下記のファイル群がこのツールによって自動的にエクスポートされます:
Output.key or output_0000.rad
選択された時間ステップにおける障壁の変形形状を含んだソルバー入力ファイル。
outputreference_plate.keyまたはoutputreference_0000.rad
投影計算のためにGridを定義する参照プレートを含んだソルバー入力ファイル。
export_barrier_reference.keyまたはexport_barrier_reference_0000.rad
選択された時間ステップにおける障壁の変形形状および投影計算に使用されるGRIDを含んだソルバー入力ファイル。
outputprojection.csv
投影の節点または要素投影値を含んだファイル。
MPDB_session_file.mvw
結果を含むセッションファイル。

MPDB Physical Test (scanned data)

The automated tasks covered by the MPDB tool (for physical test data), are:
  • The definition of the rating area of the MPDB front face.
  • The calculation of the standard deviation of the post-test barrier deformation.
  • The calculation of the bottoming out scenario.

Calculate the Standard Deviation

  1. From the MPDB Projection Tool dialog, use the file browser to select the desired physical test data (STL format).
  2. Select the output directory. This is the location where the output files from MPDB tool such as results file, projection distance .csv file, PPT file, and so on will be saved.
  3. Enter the XYZ coordinates for the four corner nodes that represent the four corners of the front face of the barrier (Top right, Top left, Bottom right, and Bottom left) face of the barrier.
    Note: It is assumed that the barrier is positioned along longitudinal direction with the front face of the barrier facing the vehicle as per the EURONCAP MPDB regulation. If not, you should position the scanned data first before proceeding further.
    Figure 11.
  4. Enter the total vehicle width.
  5. Enter the OLC value.
  6. The above two inputs along with the SD value are needed to calculate the modifier value.
  7. In the end, the Standard Deviation contour plot and the modifier plot will be created and embedded into a PPT.