定義

Defineパネルを使用すると、既存のカーブを個々に編集したり、現在のプロットに新規カーブを追加することができます。

また、Defineでは、プログラムの数値処理機能(カーブカリキュレータ)へアクセスすることもできます。



図 1. Phase/Magnitudeが選択されている場合


図 2. Real/Imaginaryが選択されている場合

位相/絶対値カーブを定義するにはAdd P/Mをクリックします。実数 / 虚数カーブを定義するにはAdd R/Iをクリックします。y-軸ラベルは、選択するカーブタイプによって異なります。カーブタイプを変更すると、HyperGraphはプロットデータに下記の変換式を適用します。

実数 / 虚数カーブを位相 / 大きさカーブに変更する場合の変換式は:

y = a+bi

Phase = arctan(b/a)

Magnitude = sqrt(a*a+b*b)

位相 / 大きさカーブを実数 / 虚数カーブに変更する場合の変換式は:

A = magnitude*cos(phase angle)
注: 位相 / 大きさデータについては、位相はradiansではなくdegreesで表わされるものとします。

プリファレンスファイル内で*AutoDefaultCurves()がオンとなっており、1つのカーブが既存のカーブと共にプロットに追加される場合、新しいカーブは、既存のカーブに最後に追加されたもののコピーとなります。*AutoDefaultCurves()がオフとなっている場合は、新しいカーブは空となります。

データソース

カーブは、XデータベクトルとYおよびY2データベクトルで構成されています。XおよびYベクトルは、データファイルから読み込み、数式で定義、または、値として入力することができます。カーブのXおよびYベクトルは、同じソースのものである必要はありません。例えば、カーブのXベクトルのデータソースをASCIIファイルとし、同じカーブのYベクトルのソースをsqrt(x)等の数式で定義することが可能です。

データソースとしてのファイル

ソースとしてFileが選択された場合、Fileパネルが表示され、そこで、X、YおよびY2ベクトル用のデータファイルを選択することができます。



図 3. ベクトルのデータソースとしてFileを選択

データソースとしての数式

ソースとしてMathが選択された場合、カーブカリキュレータ(数値処理機能)が表示され、そこで、ベクトルを数学的に定義することができます。



図 4. ベクトルのデータソースとしてMathを選択

データソースとしての値

ソースとしてValuesが選択された場合、Valuesのテーブルが表示され、そこに、データポイントの値を直接入力することができます。


図 5. ベクトルのデータソースとしてValueを選択

データポイント値は値入力のテーブルに、カット、コピー、ペーストまたは挿入することができます。すべてのX、YおよびY2データポイントを含む大きなダイアログを表示させるには、拡張ボタンをクリックします。



図 6.

カーブリスト

カーブリストには、アクティブウィンドウ内のカーブすべての名前が表示されます。

カーブはそれぞれその表示をオンまたはオフにすることができます。カーブの表示をオフに切り替えるには、リストからカーブを選択するか、或いは、ウィンドウからカーブをピックし、カーブリストの上のカーブ名の横にあるチェックボックスを非アクティブにします。一旦表示をオフにしたカーブをオンに戻すには、チェックボックスをアクティブにします。

アクティブウィンドウについてカーブリストをコントロールするには、Cut、Copy、Paste、Addボタンを使用します。カーブは、別のウィンドウにコピー、ペーストすることができます。また、リストへのカーブの追加と削除も可能です。

カーブの作成と定義

Define Curvesパネルでは、既存のカーブの編集と新規カーブの作成を行うことができます。カーブを編集するにはまず、カーブをカーブリストから選択するか、ウィンドウからピックする必要があります。

位相/大きさカーブを作成する場合、x、ypおよびymベクトルは、Define Curvesパネルの上部に表示されます。実数/虚数カーブを作成する場合、x、yrおよびyiベクトルは、Define Curvesパネルの上部に表示されます。XおよびYベクトルのデータソースは、テキスト欄に表示されます。x、yp、ym、yrまたはyiベクトルラジオボタン、もしくは対応するテキストボックスをクリックして、編集するベクトルを選択します。



図 7. Define Curvesパネル上のXおよびYベクトル。テキスト欄にはベクトルのデータソースを表示。

新しいデータは、ソースファイルより選択、プログラムのカーブカリキュレータを使って数学的に定義、あるいは値を入力します。どのソースを選択するかによって、Define Curvesパネルは変化します。

カーブの参照

数式では、同一セッション内の任意のカーブまたはベクトルを参照することができます。

カーブベクトルの参照は、マウスでカーブをピックするか、或いは、次のシンタックスを使用して定義します:

pmwnco.vector

ここで、

mはカーブが置かれているページの番号

nはカーブを含むウィンドウの番号

oはウィンドウ内のカーブの番号

vectorは参照されるカーブのX、Yまたは時刻ベクトルを表わします

例えば、p2w1c3.yは、2番目のページ(p2)の最初のウィンドウ(w1)内の3番目のカーブ(c3)のYベクトル(.y)を意味します。

参照されたカーブが編集または更新される際、そのカーブを参照するカーブ群もまた更新されます。

Complex Plotモジュール内のカーブは、追加のシンタックスで参照されます。
位相値
カーブが位相値を参照することを示すには、位相カーブの末尾に文字pを付けます。たとえば、pmwnco.vectorp
大きさ
カーブが大きさを参照することを示すには、大きさカーブの末尾に文字mを付けます。たとえば、pmwnco.vectorm
実数カーブ
実数値を参照する実数カーブには、末尾に文字rを付け、pmwnco.vectorrとなります。
虚数カーブ
虚数値を参照する虚数カーブには、末尾に文字iを付け、pmwnco.vectoriとなります。