数式参照のサポート

TableViewでは、HyperGraphによる曲線の数式参照のサポートと同様に、Templex式でセルの数式参照をサポートしています。

数式参照のフォーマット

この参照のフォーマットは次のとおりです。

p<page_number>w<window_number>_<row_number><column_number>

たとえば、4ページのウィンドウ1でテーブルのセルB5を参照する場合は、“p4w1_B5”と指定します。

Templex式を記述したTableViewセル

TableViewでは、等号(=)で始まるTemplex式をセルで評価できます。“=”の後ろのTemplex式が自動的に評価され、文字列、スカラー、およびベクトルが返されます。つまり、スカラー、ベクトル、または文字列のタイプのTemplexエンティティを定義している場合は、HyperWorks Desktopのどのセルにある数式参照からも、それと同じエンティティタイプが返されるようにする必要があります。
注: これらのセルでは、複数行がサポートされません。

先頭に“=”記号がない文字列(テキスト)セルの内容は文字列です。このようなセルには、数値、アルファベット、その他の文字を記述できます。このようなセルに記述したTemplex式は、中括弧({})で囲んでいる場合にのみ評価されます。

例1

2つのセルA1とA2の値を加算してセルA3に記述するには、次のように入力します。
=A1+A2


図 1.

例 2

1ページのウィンドウ2にあるセルの値で、1ページのウィンドウ1にある曲線をスケーリングします。

セルA1には“4”が記述されています。

セルA2にある式“=typeof(a1)”には“1”が表示され、セルA1の値がスカラーであることが示されています。

セルA3には、式“=4*a1”によって“16”が表示されます。

ベクトルのy方向成分を表す曲線p1w1c2は“p1w2_a1*p1w1c1.y”で指定し、これによって曲線が4倍にスケーリングされます。

例3

セルA1に定義したベクトルからセルA2のベクトル要素を参照します。

セルA1のベクトルはTemplex“=1:5:1”で定義します。
  • セルA1のTemplex式は“=1:5:1”を使用してベクトルを定義します。
  • セルA1には“1,2,3,4,5”が表示されます。
  • セルA2の式“=A1”にも“1,2,3,4,5”が表示されます。
  • セルA3の式“=typeof (A1)”によって、セルA1の内容がベクトルであることを意味する“w 2”が表示されます。
  • セルA4の式“=A1[2]”によって、セルA1の3番目の要素である“3”が返されます。


図 2.

例4

文字列の追加。
  • セルA1には文字列“Demo”が記述されています。
  • セルA2には文字列“Text”が記述されています。
  • セルA3の式=a1+ " " +a2によって“Demo Text”が返されます。


図 3.