すべり面のメッシュに関するヘルプ

概要

連成磁気機械有限要素モデルでは、同時に機械力と磁力を受ける計算ドメインの移動領域の運動特性を検討できます。

移動メカニカルセットと固定メカニカルセットの間ですべりが生じるこのようなモデルでは、デバイスのメッシュが特定の制約に従う必要があります。

すべり面

すべりは、固定メカニカルセットに対して並進または回転運動している移動メカニカルセットの動作です。移動メカニカルセットと固定メカニカルセットの2つのセット間の境界をすべり面と呼びます。

メッシュの不整合

すべりを許可するため、メカニカルセット(移動または固定)が、形状エンティティとメッシュエンティティの«重複»によって分離されます。

また、位置ごとの固定および移動メカニカルセットのリメッシュはありません。

したがって、パートが動くと、すべり面の片側にあるメッシュ要素の節点と、反対側にあるメッシュ要素の節点は、必ずしも向かい合わなくなります。これは、メッシュの不整合と呼ばれます。これを、下の図に示します。

例: 回転運動のすべり面でのメッシュの不整合
0°の位置:固定メカニカルセットと移動メカニカルセットのメッシュ節点は、すべり面のレベルで向かい合います。 35°の位置:固定メカニカルセットと移動メカニカルセットのメッシュ節点は、すべり面のレベルで向かい合いません。

この状況では、すべり面のレベルで不整合メッシュが許可されます。

“メッシュ結合”技法

すべり面の片側と反対側の«メッシュを結合»するために使用される技法は、ビューとの線形結合により向かい合うサーフェス要素の節点値を補間し、状態変数の連続性を確保するものです。

メッシュに関するアドバイス

したがって、変位の大きさに関係なく、向かい合うサーフェス要素のサイズをほぼ同じにすることが重要です。これは、下の図に示すとおりです。

例: 回転運動のすべり面
推奨メッシュ

非推奨メッシュ(2つの外周に沿った節点の密度が不均一)