形状の不具合の修正: 概要

不具合修正の各種モード

以下の2通りの方法で不具合を修正できます:

  • 自動修正: 形状を修正または簡潔化するアルゴリズムを使用
  • 手動修正: 特定のツールを使用

自動修正

形状に関する次の不具合を自動修正で修正できます:

  • 重なり合ったポイント
  • 重なり合ったライン
  • ラインどうしの交差
  • ラインとフェイスの交差
注: 自動修正は特に2D形状の修正を主眼としており、3Dで使用した場合の結果は保証されていません。

自動簡素化

形状の簡素化と“削減”で簡素化を使用します。自動簡素化のアルゴリズムでは、同じタイプのラインを集めて整理することによってラインとポイントを除去します。

次のタイプのラインのみを融合できます:

  • 直線の接線上に存在するセグメント
  • 中心角が同じ円弧

手動修正

次の状況で手動修正を使用します:

  • 不具合のタイプ別に形状の不具合を修正する
  • 手動で形状を簡素化する

手動修正のコマンドを不具合別に次の表に示します。

修正する形状の不具合 使用するソフトウェアコマンド 想定できる結果

ラインどうしの交差(特殊な状況)

Cut a line on a point

新しいポイントの挿入によるラインの切断

ラインどうしの交差(一般的な状況)

Cut two lines on their intersection

2本のラインの切断と新しいポイントの挿入

全体が重なり合っているライン:

部分的に重なり合っているライン:

Cut two lines on their intersection

ラインの切断と融合

間隙があるワイヤ

Extend line to point/

Extend line to line

ラインの延長とポイントの抑止による外形の接続

異常なライン ソフトウェアコマンドなし*  

異常なライン

(ユーザーが固定した値)

Reduce continuous lines in one line

複数のラインから1本のラインへの融合

異常なフェイス ソフトウェアコマンドなし*  

異常なフェイス

(ユーザーが固定した値)

Merge two lists of lines

ラインの融合とフェイスの除去

注: *異常なラインタイプまたは異常なフェイスタイプの形状の不具合を修正するには、相対精度(相対イプシロン)を低くすることによって絶対精度を低くする必要があります。

融合のタイプ

Reduce continuous lines in one lineコマンドには次の3種類の削減タイプがあります:

  • Automatic
  • Segment

どの削減タイプを選択するかはラインタイプによります。デバイスの形状を保持するうえで、削減タイプと削減するラインタイプの選択について一定の注意が必要です。

いくつかの融合タイプについて、融合の例を次の表に示します。

削減する形状 使用する削減タイプ 想定できる結果

セグメントタイプの2本のライン

Automatic/Segment

セグメントタイプの2本のラインを置き換える、セグメントタイプの新しいラインの作成

円弧タイプの2本のライン

Automatic/

円弧タイプの2本のラインを置き換える、円弧タイプの新しい1本のラインの作成

セグメントタイプの1本のラインと円弧タイプの1本のライン

セグメントタイプと円弧タイプの2本のラインを置き換える、円弧タイプの新しい1本のラインの作成

セグメントタイプの1本のラインと円弧タイプの1本のライン

Segment

円弧タイプとセグメントタイプの2本のラインを置き換える、セグメントタイプの新しい1本のラインの作成