形状の不具合: 概要
概要
形状の不具合は、次のような特徴を持つエンティティです:
- 形状チェック用のツールを使用してFluxで作成されている
- 形状修正用のツールを使用してFluxで修正されている
形状の不具合
形状の不具合は次のように分類できます:
- 関与する形状エンティティが1つの不具合:
- 異常なフェイス、またはサーフェスについてFluxで計算された値である自動イプシロン(ε)より精度が低いフェイス
- 異常なフェイス、またはサーフェスについてユーザーが指定した値であるεよりも精度が低いフェイス
- 異常なライン、または長さについてFluxで計算された値である自動εより精度が低いライン
- 異常なライン、または長さについてユーザーが指定した値であるεよりも精度が低いライン
- 間隙があるワイヤ
- 関与する形状エンティティが2つの不具合:
- 2つの重なり合ったエンティティ: 重なり合ったポイント、重なり合ったライン
- 2つのエンティティの交差: ラインの交差、ラインとフェイスの交差
Fluxによって特定される形状の不具合について、以下の各ブロックで詳しく説明します。
異常なエンティティ
きわめて小さいフェイスやラインが存在しても、形状の構築が阻害されることはありません。一方、寸法が小さいエンティティは、メッシュ品質に影響することがあります。メッシュ化の不具合となるフェイスやラインの限度であるε値はユーザーが定義します。
形状の不具合 | 不具合である理由 |
---|---|
異常なフェイス: このεはサーフェスについてFluxで計算される値です |
形状やメッシュを構築できません。 |
異常なフェイス(ユーザー指定のε逸脱): このεはサーフェスについてユーザーが指定する値です |
メッシュ品質が不十分になることがあります。 |
異常なライン: このεは長さについてFluxで計算される値です |
形状やメッシュを構築できません。 |
異常なライン(ユーザー指定のε逸脱): このεは長さについてユーザーが指定する値です |
メッシュ品質が不十分になることがあります。 |
間隙があるワイヤ
Fluxプロジェクトにインポートした形状データで輪郭上の間隙を確認できます。このような間隙は、目視による検出が困難で、後でフェイスの構築を阻害することがあります。フェイスを構築する必要があるかどうかはユーザーが判断します。
形状の不具合 | 不具合である理由 |
---|---|
間隙があるワイヤ: |
輪郭の間隙によってフェイスの構築が阻害されます。 |
2つの重なり合ったエンティティ
下の表に示す2つのエンティティは、そのオーバーレイタイプが形状構築モジュールで許可されていないので、フェイスの構築を阻害します。
形状の不具合 | 不具合である理由 |
---|---|
ポイントの重なり(2つのポイント間の距離が絶対精度を下回る) | 形状を構築できません。 |
重なり合ったライン:
|
形状を構築できません。 |
2つのエンティティの交差
下の表に示す2つのエンティティは、その交差が形状構築モジュールで許可されていないので、フェイスの構築を阻害します。
形状の不具合 | 不具合である理由 |
---|---|
2つのラインの交差:
|
形状を構築できません。 |
ラインとフェイスの交差 |
形状を構築できません。 |