関数

概要

次の各関数を使用できます:

  • 算術演算子
  • Fortranで使用できる標準数学関数
  • 複素量を扱う関数
  • ベクトル量を扱う関数
  • その他の固有な関数(Modulo、Valid、Trapezなど)

演算子

算術演算子を次の表に示します。

演算子 説明
+ 2つの値を加算します
  一方の値から他方の値を減算します
* 2つの値を乗算します
/ 一方の値を他方の値で除算します。
**または^ 左側のオペランド値について、右側のオペランドで指定した値の累乗を求めます。

数学関数

通常の数学関数を次の表にまとめます。

平方根関数と絶対値関数
Sqrt(x) 式xの平方根
Abs(x) 式xの絶対値
対数関数と指数関数
Exp(x) 式xの指数関数
Log(x) 式xの自然対数
Log10(x) 式xの常用対数
他の関数
Int(x) 式xの整数部
Modulo(x,x1) xをx1で除算して得られる剰余
Min(x1,x2) 式x1と式x2のうちの最小値
Max(x1,x2) 式x1と式x2のうちの最大値
Sign(x)

式xの符号:

x>0の場合はSign(x)=+1、x<0の場合はSign(x)=-1、x=0の場合はSign(x)=0

三角関数

通常の三角関数を、次の表にまとめます。

三角関数
Sin(x) 角度x(ラジアン)の正弦
Cos(x) 角度x(ラジアン)の余弦
Tan(x) 角度x(ラジアン)の正接
Asin(x) 式x(x ∈ [-1,1])の逆正弦(ラジアン)。
Acos(x) 式x(x ∈ [-1,1])の逆余弦(ラジアン)。
Atan2(x,y) 式(x/y)の逆正接(ラジアン)。
Sind(x) 角度x(度)の正弦
Cosd(x) 角度x(度)の余弦
Tand(x) 角度x(度)の正接
Asind(x) 式x(x ∈ [-1,1])の逆正弦(度)。
Acosd(x) 式x(x ∈ [-1,1])の逆余弦(度)。
Atan2d(x,y) 式(x/y)の逆正接(度)。
Sinh(x) 式xの双曲線正弦
Cosh(x) 式xの双曲線余弦
Tanh(x) 式xの双曲線正接
Asinh(x) 式x(x ∈ [-1,∞[)の双曲線逆正弦
Acosh(x) 式x(x ∈ ]-∞,∞[)の双曲線逆余弦
Atan2h (x,y) 式(x/y)(x ∈ [-1,1])の双曲線逆正接

複素量の処理

複素量を扱う関数を次の表に示します。

複素量を扱う関数
ModC(z) 複素式zの絶対値
Arg(z) 複素式zの偏角(ラジアン)
Inst(z,t) 時間t(度)における複素式zの値
Real(z) 複素式zの実数部
Imag(z) 複素式zの虚数部
Conj(z) 複素式zの共役複素数
Cmplx(x,y)

実数式xとyから作成された

複素式

ベクトルの処理

ベクトルを扱う関数を次の表に示します。

ベクトルを扱う関数
ModV(v) ベクトル式vのベクトル長
Comp(i,v) ベクトル式vの成分i
PVec(v1,v2) 2つの実数ベクトル式のベクトル積
Vec2(x,y) 実数式xとyから作成した2Dベクトル
Vec3(x,y,z) 実数式x、y、zから作成した3Dベクトル
Mod(x) 式xの一般化した大きさ。Mod(x)=ModV(ModC(x))

座標系の変更

次の表の関数を使用して座標系を変更できます。

CLCS(r,i)

局所座標系rによる座標の成分i

(i=1、2、または3)

VLCS(r,v) 局所座標系rによるベクトルv

他の関数

他の関数(または固有の関数)を次の表に示します。

他の関数
Valid(x,x1,x2)

x1 ≤ x<x2の場合

上記以外の場合:

Valid(x,x1,x2)= 1

Valid(x,x1,x2)= 0

Trapez(x,x1,x2,x3)

x1 ≤ x ≤ x1+x2の場合

x<0またはx>x1+x2+x3の場合

Trapez(x,x1,x2,x3)= 1

Trapez(x,x1,x2,x3)= 0

Trapezper(x,x1,x2,x3,x4,x5,x6,x7)

周期的な台形関数。

§Trapezper関数をご参照ください。