スタディドメインの境界と基準電位
無限ボックスを使用したスタディドメインの境界
無限ボックス(IB)手法を使用している場合は、無限ボックスに対して境界条件がFluxによって自動的に割り当てられます(無限位置での電位は、ユーザー設定の浮動小数点値です)。
無限ボックスを使用しないスタディドメインの境界
無限ボックス(IB)手法を使用しない場合は、非材料とした領域を使用して、ユーザー側で計算ドメインの境界に対する境界条件を設定します。提示される境界条件として、法線方向の電界と接線方向の電界があります。
境界領域がない場合は、デフォルトの境界条件が適用されます。この場合、境界に対して電界は接線方向になります。
対称性と周期性
スタディドメインに対称性を割り当てる場合は、対称性のタイプを指定する必要があります。形状コンテキストで定義した対称面に対して、電界を接線方向または法線方向にすることができます。
スタディドメインに周期性を割り当てる場合は、周期性のタイプを指定する必要があります。形状コンテキストで定義した周期性の面に周期条件や非周期条件を適用できます。
基準電位
電解質内部での電位VELを正確に定義できるようにするには、その電解質内部の少なくとも1ポイントにその電位値を適用する必要があります。
問題に電気化学界面が関わる場合は、電解質内部の基準電位は誘電分極の法則で決まります(§polarization lowの定義をご参照ください)。
金属構造内部での電位Vを正確に定義できるようにするには、電解質内部の少なくとも1ポイントにその電位値を適用する必要があります。
基準電位を定義するには、適用する電位タイプ(V = 0 V)の固有領域を作成し、それを電解質電位VELの基準として電解質の1ポイントに割り当てるか、金属電位Vの基準として金属構造の1ポイントに割り当てる必要があります。