Integrated Diagnostics

応答の計算し、寄与分析の実施、結果のプロット、診断スタディの実行およびスタディの応答の変更を行います。

Integrated Diagnosticsユーティリティでは以下のことを行うことができます:
  • 感度と荷重に基づき応答を計算(パワートレインおよび道路)
  • 感度と荷重を用いて計算された応答の寄与解析を実行
  • OptiStructまたはNastranパンチファイルからの応答カーブをプロットおよびオーバーレイ
  • ソルバーからの診断結果または感度を使って診断スタディを実行
  • スタディの応答の変更を実施

NVHにおける問題の解決は主として、システムの動きの物理的挙動を理解することによってなされます。これはCAEにも試験にも当てはまります。典型的なNVH診断プロセスのフロー、および一般的に使用される診断結果を以下に示します:



Figure 1. 典型的なNVH診断プロセスのフローと結果

CAEを使ったNVH問題の診断の利点は、多くの場合実機試験からは得ることが困難もしくは不可能な大量のシステム挙動データを容易に生成できることにあります。また、CAE診断結果はしばしば、関連したNVH応答への数学的な計算から導かれた原因と影響の関係を示すため、より具体的かつ効果的に自身のNVH問題を解決する助けとなります。

CAEで生成された大量の診断データの管理は、複雑で時間のかかることがよくあります。Integrated Diagnosticsユーティリティは、様々なNVH診断結果を管理し、ユーザーのニーズに応じて提供するように設計されています。これは、応答と、それらに関連した診断結果との間のコネクションを構築し、それによってNVH診断を自動化することで成し遂げられます。これによりユーザーは、データ管理の負荷から解放され、システムの動きの理解に注力できます。