CADパラメータの更新

CATIAとNXパラメータを更新して、変更されたCAD設計を生成します。

最適化または設計検討の一環として、CAD設計の変更が必要となることがよくあります。元のCADファイルにこのような変更を加えるには、多くの場合、スクリプト作成とカスタマイズが必要になります。CATIA/NXパラメータを、直接HyperWorksで簡単に変更できるようになりました。CATIA/NX内でCADファイルに加えた変更は保存され、自動的に再読み込みされます。有効なCATIA/NXのインストールおよびライセンスが必要です。

制限と制約

このプロセスでは、以下を考慮する必要があります:
  1. Partsオプションを使用してCATIA/NXファイルをインポートする必要があります。
  2. インポートされたCATIA/NXパラメータは、適切な名前のプリフィクスを使用して有効化される必要があります。
  3. NXパラメータのインポートを有効にするには、<ALTAIRHOME>/io/afc_translators/bin/<platform>/ug_reader.iniファイルを更新する必要があります。また、他のすべてのオプションがそれぞれの適切な状態や値に設定されていることを確認します。
    注: このファイルは再読み込み操作で使用されるため、この確認は重要です。適切に定義されていない場合、再インポートされたモデルは想定どおりでない可能性があります。
  4. CATIAパラメータのインポートを有効にするには、<ALTAIRHOME>/hwdesktop/io/afc_translators/bin/<platform>/ct_reader.iniファイルを更新する必要があります。また、他のすべてのオプションがそれぞれの適切な状態や値に設定されていることを確認します。
    注: このファイルは再読み込み操作で使用されるため、この確認は重要です。適切に定義されていない場合、再インポートされたモデルは想定どおりでない可能性があります。
  5. この操作を実行すると、元に戻す / 再実行の履歴が消去されます。
  6. 変更されたパラメータに関連付けられたパートに保存されているすべての情報は削除されます。
  7. 自動リメッシングや荷重 / 境界条件の適用はサポートされていません。

関連タスク

パラメータの変更時に自動更新を実行するのかどうかや、CAD更新ツールを使用した更新を延期するのかどうかを指定できます。このオプションを設定するには、HyperMeshまたはHyperWorksで、メニューバーからPreferences > CAD Optionsを選択し、Show Updates Immediatelyチェックボックスを選択します。

HyperWorksを使用している場合は、ファイル > プリファレンス > Geometry > CAD Sectionを選択します。

ライブパラメータ更新

即時更新を許可するようにプリファレンスを設定している場合は、いずれかの関連パラメータ値を変更すると(EEやスクリプトなどを通じて)、更新操作が直ちに実行されます。CATIA/NXの更新操作が正常に実行された場合、元のCATIA/NXファイルが上書きされ、変更されたパラメータに関連付けられたパートが削除されて再読み込みされます。

遅延パラメータ更新

即時更新を許可しないようにプリファレンスを設定している場合は、いずれかの関連パラメータ値を変更しても(EEやスクリプトなどを通じて)、更新操作は実行されません。代わりに、CAD更新ツールを使用して必要に応じてパラメータを更新できます。

結果

更新操作の実行後に、変更されたCATIA/NX CADファイルがHyperWorksに再読み込みされます。また、その更新操作に関する詳細が含まれたcad_updated.msgファイルがHyperWorksの作業ディレクトリ内に作成されます。


図 1.

バージョン履歴

2019.1 - NX CADパラメータのサポートを追加しました。

2021 - CATIACADパラメータのサポート(CATIA V5 format )を追加しました。