ALTAIR_CACHE_HOME

サーバーからクライアントへのHyperWorksセットアップの起動時間を短縮するためのキャッシュ場所のパスを設定します。

シンタックス

ALTAIR_CACHE_HOME <path to cache file storage location>

タイプ

Environment Variable

説明

この変数は、サーバーからクライアントへのHyperWorksのセットアップのみで使用してください。これにより、HyperMeshHyperWorksなどのグラフィカルユーザーインターフェースアプリケーションで、クライアントのマシンにファイルをキャッシュして起動時間を短縮できます。この機能は、WindowsおよびLinuxオペレーティングシステムのみで使用できます。

キャッシュはバージョン管理されるため、クライアントユーザーは必要なファイルを維持管理する必要があります。
注: サーバーからクライアントへのHyperWorksのセットアップのデフォルト挙動では、どのファイルもキャッシュされません。
条件:
  • クライアントユーザーには、キャッシュ用に十分なディスクスペース(約120~150MBのストレージ)が必要です。
  • クライアントユーザーは、ALTAIR_CACHE_HOME変数で設定されたディスクの場所への書き込みアクセス権が必要です。
  • クライアントユーザーは、この機能を有効にするには作業環境にこの変数を追加する必要があります。デフォルト設定では、このオプションはオフになっています。
  • クライアントユーザーは、不要になったキャッシュされたファイルを削除する必要があります。

推奨設定:パフォーマンスを最大限に高めるために、クライアントユーザーは、クライアントマシン上のローカルディスクをキャッシュディレクトリ用に使用する必要があります。

  • この新機能を有効にするには、ALTAIR_CACHE_HOME環境変数をALTAIR_CACHE_HOME=%USERPROFILE%\cacheなどのディレクトリに設定します。
  • このアプリケーションの初回起動時には、この変数が設定されているかどうかが確認され、キャッシングが有効化され、指定されたディレクトリ下にあるすべての必要なファイルが、このアプリケーションの初期化後にバックグラウンドプロセスを通じてコピーされます。この初回起動では、起動時間は短縮されません。
  • この初回起動後に反復される起動時には、この変数が設定されていること、およびバージョン管理されたファイルの保存先ディレクトリが確認され、ネットワーク経由で取得するのではなく、ここにあるファイルが使用されます。

追加の操作 / 機能

 キャッシュの作成に使用可能なバッチモードオプション: hw_cachemgr -query | -create | -delete [-silent]
-query
キャッシュが使用できる状態の場合は、メッセージを表示します。常にゼロを返します。
-create
キャッシュが削除されていない場合は、キャッシュを作成します。成功した場合は、ゼロを返します。
-delete
キャッシュが使用されていない場合は、キャッシュを削除します。成功した場合は、ゼロを返します。
-silent
メッセージを表示しません。

キャッシングメカニズムのデバッグログは、ALTAIR_CACHE_LOGのパスまたはファイルを使用して設定できます。

設定例:ALTAIR_CACHE_LOG=%USERPROFILE%\cache\debug_log.txt