XLIB_SKIP_ARGB_VISUALS

Linuxプラットフォーム上でComposite拡張機能によって作成された新しいビジュアルを制御します。

シンタックス

XLIB_SKIP_ARGB_VISUALS value

タイプ

HyperWorks Environment Variable

説明

xorg.confまたはコマンドラインによりComposite拡張機能が有効化されると、新しいビジュアルが作成されます。このビジュアルは、アルファコンポーネントを含んでいるという点で、Xアプリケーションで使用される他のビジュアルとは異なります。このビジュアルは、コンポジットマネージャーなどのComposite対応アプリケーションで使用されます。ほとんどのXアプリケーションでは、このビジュアルは有用ではないため無視されます。誤ってこのビジュアルを使用しようとする可能性のあるアプリケーションからこのビジュアルを隠すために、XLIB_SKIP_ARGB_VISUALSという環境変数がX11ライブラリに追加されました。

デフォルトではCompositeは有効になっていないため、この問題はほとんどのユーザーには認識されないと思われます。

デフォルトでは、HyperWorks GUIアプリケーションではXLIB_SKIP_ARGB_VISUALSの値が1に設定され、この新しいビジュアルが無視されます。ただし、この変数を設定することによってまたは設定しないことによって影響を受けるいくつかの挙動があります。

コンポジットデスクトップマネージャーがONで、XLIB_SKIP_ARGB_VISUALSが設定されていないか0に設定されている場合:
  • アイコンが色褪せて表示されることがあります。
  • ちらつきや再描画の問題がパネルで発生することがあります。
  • 単一ウィンドウレイアウトからマルチウィンドウレイアウトに変更した場合(新しいウィンドウがグレー表示されます)、グレー表示されたウィンドウをクリックして再描画にフォーカスを当てるまで、複数のウィンドウをリフレッシュできないことがあります。
  • プルダウンメニューは正常に動作します。
コンポジットデスクトップマネージャーがOFFで、XLIB_SKIP_ARGB_VISUALSが設定されていないか0に設定されている場合:
  • ちらつきや再描画の問題がパネルで発生することがあります。
  • 単一ウィンドウレイアウトからマルチウィンドウレイアウトに変更した場合(新しいウィンドウがグレー表示されます)、グレー表示されたウィンドウをクリックして再描画にフォーカスを当てるまで、複数のウィンドウをリフレッシュできないことがあります。
  • プルダウンメニューは正常に動作します。
コンポジットデスクトップマネージャーがONまたはOFFで、XLIB_SKIP_ARGB_VISUALSが1に設定されている場合:
  • グラフィックスウィンドウ上でプルダウンメニューを描画するのに時間がかかります。
  • 上記以外の問題は見られないか、あまり目立ちません。
value
新しいビジュアルをスキップする(0以外)のか、スキップしない(0)のかを定義する値。デフォルトで、HyperWorksではこの値が1に設定されます。

HyperWorks GUIアプリケーション内でビジュアルを許可するには、以下のように指定します:XLIB_SKIP_ARGB_VISUALS 0

エラー

何も戻しません。