マウスを使用したカーブとデータポイントのハイライト表示

HyperGraphにはカーブの表示について強化された機能が含まれており、カーブの視認性と使いやすさが向上しています。

強化された機能には以下のものがあります:
  • Inspectモード(プロットの画面領域を拡くする)
  • マウスポインターを上に重ねると、プロット属性(カーブ、レジェンド、軸およびヘッダー / フッター)が金色でハイライト表示される
  • ハイライトされたカーブ上にデータポイントマーカーを表示
  • Plotブラウザから選択された際、カーブがアクティブウィンドウ内に存在しなくてもハイライト表示。Plotブラウザから1つのカーブのみ、または複数のカーブを選択可能; いずれにおいても、カーブはプロット内で黄色にハイライト表示される。
  • 軸タイトルおよびtic番号に大きいフォントサイズを用意

この機能はデフォルトでオンとなっており、Options panel > Session tabから有効 / 無効化が可能。カーブおよびハイライト表示機能の詳細は以下のとおり

挙動 / 影響を受けるエンティティ
詳細
Inspect
プロット内の空のスペース上(エンティティ上ではない)をダブルクリックすると、パネルやページ上のその他のウィンドウが非表示となり、画面領域が拡がります。プロットがマルチウィンドウレイアウトの一部である場合、他のウィンドウも非表示となり、プロット領域全体が、選択したプロットに使用できるようになります。
Inspectモードで1つのカーブがクリックされると、以下の挙動が示されます:
  • そのカーブは指定の色に戻り、プロット内のその他のカーブはすべて見えなくなります。
  • そのカーブのデータポイント位置に、丸いマーカーが現れます。プロット上のその他のカーブは非表示となるか、背景に隠れます。
  • レジェンドは、選択されたカーブのみを表示し、そのカーブに関連付けされた軸のみが表示されます。
  • マウスポインターをカーブのデータポイント上に移動させると、そのデータポイントの座標値が仮の注釈内に表示されます。
  • ハイライト表示されていないカーブ上にマウスポインターを移動させると、標準の金色のハイライト表示色ではなく、そのカーブの元の色でハイライト表示されます。
  • カーブをダブルクリックすると、ブラウザ内でそのカーブがハイライト表示されます。

あるカーブが隔離されている際にプロット内の空白スペースをクリックすると、プロット内の残りのカーブと軸は、プロットとレジェンド内で再び見えるようになります。

Inspectモードをオフにするには、プロット内の任意の場所(カーブ上以外)をダブルクリックし、ウィンドウを通常の状態に戻します。
注: HyperGraphのすべてのプロットタイプ(XYプロット、棒グラフ、複素プロットおよび極プロット)でハイライト表示機能は使用できますが、InspectモードはXYプロットと複素プロットでのみ使用が可能です。


図 1. Inspectモードがオンの際のプロット:


図 2. Inspectモードがオンの際に1つのカーブが選択されているプロット。
注: マーカーで示されたデータポイント群、仮のポップアップ注釈、縮小表示のレジェンド、および、他のカーブ群が背景に隠れている点にご着目ください。
プロットの属性のハイライト表示
カーブの軸、レジェンド、ヘッダー / フッターといったプロット属性は、エンティティ上にマウスポインターを通過させることによって、ハイライト表示できます。


図 3. ハイライト表示されているカーブ(仮の注釈にカーブ名が表示されている):


図 4. ハイライト表示された軸:


図 5. ハイライト表示された注釈(金色の枠で囲まれている):


図 6. ヘッダーとフッターもハイライト表示が可能:
データポイントマーカー
Inspectモードでカーブが選択されている際、カーブのデータポイント位置に丸いマーカーが表示されます。データポイントが互いに近過ぎて、マーカーの半径の50%以上の距離で重なり合ってしまう場合、マウスポインターに最も近いマーカーのみが示されます。
選択されたカーブの1つのデータポイント上にカーソルを動かすと、カーブのそのポイントに仮の注釈が付加され、そのデータポイントの座標値が表示されます。


図 7.
レジェンド
Inspectモードにいる間に1つのカーブを選択すると、レジェンドは、選択されたカーブのみを表示するよう更新されます。


図 8. Inspectモードにいる間のレジェンド(カーブは選択されていない):


図 9. Inspectモードにいる間のレジェンド(カーブが選択されている):
Axes
ハイライト表示されているカーブに関連付けされた軸のみが表示されます(ハイライト表示に関連付けされていない二次 / 三次軸は非表示となります)。


図 10.


図 11. 軸上にマウスポインターを移動すると、ハイライト表示されます。
アニメーション
HyperGraphのバージョン14.0より、カーブのプロッティングおよびズーム / パンの間にアニメーションが見れるようになりました。
プロッティングの際、カーブは横軸から最終位置まで上下に動いてアニメーション表示されます。
ズーム / パンの際は、その動作の間中ずっとカーブは見ることができ、以前のバージョンのように、更新されたビューにジャンプする代わりに、プロットを満たすよう適切にアニメーション表示または移動されます。
レガシーセッション
レガシーセッションを読み込むと、HyperGraphはバージョン14.0以前の外観(フレーム色、軸フォント、グリッドラインなど)を表示しますが、カーブのハイライト表示やデータポイントマーカーと関連した新規の挙動も示します。