外部ビデオデコーダー
MediaViewでは、外部プログラムをフォーマット変換機能(MJPEGコーデックを使用してAVIファイルを作成する)として使用することで、以前のバージョンでは読み取れなかったビデオファイルを開くことができます。
旧式の読み取り不可なファイルはそのままで、新しいファイルが作成され読み込まれます。この機能は、WindowsとLinuxの両方で使用できます。読み取り不可のファイルをMediaViewに読み込もうとしてHyperWorksがそのファイルを直接読み取れない場合、プロンプトが表示され、外部変換を実行できるかどうか尋ねられます。yesと答えた場合、プリファレンスステートメント*ExternalConverter()で指定されたスクリプトまたはバッチファイルが実行されます。出力ファイルが、プリファレンスステートメント*ConverterOutputSettings()の最初の引数で指定されたディレクトリか、読み取り不可のビデオファイルの場所と同じディレクトリ内のAltair_Videoという名前のサブディレクトリのいずれかに表示されます。変換が完了したら、MediaViewが変換後のビデオファイルを読み込みます。*ConverterOutputSettings()の2つ目の引数が1に設定されている場合、MediaViewは、読み込むたびに再変換するのではなく、前に変換済みのファイルの再読み込みを試みます。
前提条件
読み取り不可のファイルを変換するには、ffmpeg、mplayer、または両方のコンパイル済みバージョンが必要です。バージョン0.6.1以降でIndeoバージョン5をサポートしているため、ffmpegを推奨します。Windows用のffmpegが必要な場合、Web上の多くの場所でコンパイル済みバージョンを入手できます。コンパイル済みのWindows ffmpegが入手可能な現在有効なリンクを以下に示します:
http://ffmpeg.arrozcru.com/autobuilds/
Webからffmpegのソースコードを取得し、自分でコンパイルすることもできます(http://www.ffmpeg.orgを参照)。Linuxサポートが必要な場合、特定のLinuxバージョンに対するffmpegビルドを入手するのは難しいため、ソースを使用してそれをコンパイルする必要があります。
preferences_video.mvwの関連ステートメント
以下では、外部ビデオデコーダーで使用されるプリファレンスステートメントについて簡単に説明します。ステートメントの名前をクリックして、それぞれのオンラインヘルプを表示することもできます。
外部ビデオデコーダーが正しく機能するためには、これらのステートメント内のパスがスクリプトの場所を指すように変更する必要があります。スクリプトの場所は、[install_directory]/hw/examples/videoです。また、これらのスクリプト内のffmpegまたはmplayerへのパスが、ffmpegバイナリの実際の場所を指すように変更することも必要です。
- output_dir
- 変換プロセスの出力(jpegファイルとビデオ)を保持するために使用されるディレクトリ。ディレクトリが指定されていない場合、入力ビデオファイルと同じディレクトリ内にAltair_Videoサブディレクトリが作成されます。
- use_existing
- 出力ディレクトリに変換済みのファイルが見つかったかどうかを示すフラグ。変換済みのファイルがあれば再利用され、変換は再実行されません。ファイルを再利用する場合は‘1’、古いファイルを無視して毎回再変換する場合は‘0’になります。
- keep_jpegs
- 現時点では無視されます。
*ExternalConverter(path) - 読み取り不可のビデオファイルをMJPEGファイルに変換するために起動されるスクリプトへのパス。