Fekoのラベル

一般的にPREFEKO言語とFekoでは、モデル内のアイテムはラベルによって識別されます。ラベルを使用して、操作が実行され、電磁的な特性がアイテムに適用されます。

ラベルはCADFEKOで直接設定するか、EDITFEKOでLAカードを使用して形状カードの前に設定します。INカードを使用して特定のメッシュフォーマットをインポートすると、ラベルもインポートされます(たとえば、NASTRANプロパティはAltairラベルに変換されます)。

ラベルは次のいずれか、またはこれらの組み合わせで構成されます:
  • ゼロを含む正の整数値(例: 0、1、2、..9)。
  • 有効な式(例: 3*#i+2)。式が評価され、結果の数値がラベルで使用されます。
  • 文字列(有効な文字は、a..z、A..Z、0..9、およびアンダースコア“_”)、オプションで変数(先頭に“#”記号)が続く。この末尾の変数は評価され、対応する数値で置き換えられます(整数に丸められる)。
    Note: 文字列のラベルでは大文字小文字は区別されません。RoofというラベルとROOFというラベルは同じように処理されます。
たとえば、次のラベルは有効です:
23
5*#k+#j/2
LeftWing
Front_Door
Part#i
次のラベルは無効です:
Left+Wing (invalid character '+')
-23 (negative integer)
Part_#i_#k (two variables)


Figure 1. ラベルの使用例(POSTFEKOで凡例の色でラベルを表示)。

EDITFEKOのCBカードを使用して、ラベルを変更できます(形状のインポート後など)。強力なワイルドカードアルゴリズム(ワイルドカード文字を含む不特定のラベル名を一連の特定のラベルに拡張します)がサポートされています。一部のFekoカードではラベルの範囲を指定でき、その他のカードでは、作成済みの形状のラベルを他のラベルから派生させることができます(SYカードで対称性を使用する場合など)。したがって、ラベリングアルゴリズムの機能を理解することが重要です。

ラベリングアルゴリズムでは、まず式を評価するか変数の置き換えを行い、次にラベルが関連付けられた数と残りの基本文字列に分割されます。関連付けられた数がラベルの後ろから切り離され、数字がなければゼロに設定されます。

Table 1. ラベルを基本文字列と関連付けられた数に分割した例。
ラベル 基本文字列 関連付けられた数
1   1
Roof Roof 0
Part_17 Part_ 17

ラベルを増分すると、基本文字列はそのままで、関連付けられた数が増分されます。ただし、唯一の例外として、ラベルのゼロは常にゼロのままです。

Table 2. ラベルの増分例(2ずつ増分)。
ラベル 増分したラベル
1 3
Roof Roof
Part_17 Part_19