数学関数

形状や式の構築、およびパラメータの計算を支援するさまざまな三角関数、ベッセル関数、および補助関数がFekoに組み込まれています。

三角関数

以下の三角関数がサポートされています:

Table 1. 三角関数
SIN 正弦(ラジアン単位の引数)
COS 余弦(ラジアン単位の引数)
TAN 正接(ラジアン単位の引数)
COT 余接(ラジアン単位の引数)
ARCSIN 逆正弦(ラジアン単位の引数)
ARCCOS 逆余弦(ラジアン単位の引数)
ARCTAN 逆正接(ラジアン単位)
ATAN2 この関数は、2つの引数atan2(#y,#x)を取り、の範囲でarctan(#y/#x)を算出します。 π...π
ARCCOT 逆余接
SINH 双曲線正弦
COSH 双曲線余弦
TANH 双曲線正接

ベッセル関数

以下のベッセル関数がサポートされています:

BESJ(n,x) 整数次数 n0 と実引数xのベッセル関数Jn(x)
BESY(n,x) 整数次数 n0 と実引数xのノイマン関数Yn(x)
BESI(n,x) 整数次数 n0 と実引数xの第1種変形ベッセル関数In(x)
BESK(n,x) 整数次数 n0 と実引数xの第2種変形ベッセル関数Kn(x)

補助関数

以下の補助関数がサポートされています:
Table 2. 補助関数
SQRT 平方根
LOG 10を底とする対数
LN 自然対数
EXP 指数関数
ABS 絶対値
DEG ラジアンから度への変換
RAD 度からラジアンへの変換
STEP 階段関数、 x0 の場合STEP(x) = 0、x > 0の場合STEP(x) = 1
CEIL 引数以上の最小の整数値
FLOOR 引数以下の最大の整数値
MAX 2つの引数のうちの大きい方を返します。max(#a,#b)として呼び出されます。
MIN 2つの引数のうちの小さい方を返します。min(#a,#b)として呼び出されます。
FMOD この関数は、2つの引数fmod(#a,#b)を取り、除算の余り#a/#bを返します。
RANDOM この関数は0 ...1の範囲の乱数値を返します。RANDOM()の引数Xが-1の場合は、乱数が返されます。

0 ...1の範囲のその他の引数Xの場合は、この値がシードの設定に使用され、このシードを使用して乱数が生成されます(同じシードを使用すれば、決定的で再現可能な乱数列を生成できます)。.preファイルでシードが設定される前にRANDOM(-1)が呼び出された場合、戻り値はランダムで再現可能ではありません(PREFEKOの実行時間に基づいて内部シードが使用されます)。

座標関数は、3D空間内の直交座標の個別のX 座標Y 座標、およびZ 座標へのアクセスを提供します。

座標関数

以下の座標関数がサポートされています:
Table 3. 座標関数
X_COORD この関数は、DPカードで事前に定義されたポイントのX 座標を返します。
Y_COORD この関数は、DPカードで事前に定義されたポイントのY 座標を返します。
Z_COORD この関数は、DPカードで事前に定義されたポイントのZ 座標を返します。
X_COORDY_COORD、およびZ_COORDの各関数は、引用符で囲んだポイントの名前を引数として関数に渡すことによって使用されます。たとえば、以下のコードはパラメータ#xを1.234に設定します。
DP   PNT01                    1.234     0.4567    #z
#x = x_coord("PNT01")