デフォルトで付属していない効果的なLuaモジュール

Fekoのインストール環境には、Luaのディストリビューションによってはデフォルトでは用意されないモジュールが多数あります。これらのモジュールも、多くのスクリプティングアプリケーションで効果的です。

これらのモジュールはインストール環境に付属していますが、スクリプトで使用するときに読み込みや要求の処理が必要です。requireコマンドを使用することで、スクリプトにモジュールを追加できます。
require( ' luacom ' )
Fekoのインストール環境に用意されているモジュールは次のとおりです。
LuaCOM

Fekoのインストール環境(Windowsプラットフォーム)にはLuaCOMモジュールが付属しています。LuaCOMモジュールを使用すると、Microsoftのコンポーネントオブジェクトモデル(COM)仕様に準拠しているアプリケーションを制御できます。次の2つの例は、LuaCOMを使用してMicrosoft Excelを制御する方法を示しています。これらの例では、互換性のあるバージョンのExcelをインストールしておく必要があります。Microsoft OfficeコンポーネントのCOMインターフェースの詳細については、Microsoft MSDN1のWebサイトでオブジェクトモデルリファレンスに関するコンテンツを参照してください。

-- COM example 1
require( ' luacom ' )
excel = luacom.CreateObject("Excel.Application")
excel.Visible = true
wb = excel.Workbooks:Add()
ws = wb.Worksheets(1)
for i=1, 20 do
ws.Cells(i,1).Value2 = i
end
-- COM example 2
require "luacom"
excel = luacom.CreateObject("Excel.Application")
local book = excel.Workbooks:Add()
local sheet = book.Worksheets(1)
excel.Visible = true
for row=1, 30 do
sheet.Cells(row, 1).Value2 = math.floor(math.random() * 100)
end
local chart = excel.Charts:Add()
chart.ChartType = 4
local range = sheet:Range("A1:A30")
chart:SetSourceData(range)
LuaFileSystem
LuaFileSystemは、基礎となるディレクトリ構造とファイル属性にアクセスするための移植可能な方法を提供します。追加する必要があるモジュール名は“lfs”です。
LuaXml
LuaXMLは、XMLデータを処理するうえで必要な最小限の関数群を提供します。 追加する必要があるモジュール名は“luaxml”です。
PenLight
PenLightモジュールは、テーブル、配列、文字列、パスとディレクトリ、データ、および関数プログラミングで共通に使用できるluaコードパターンのコレクションです。 追加する必要があるモジュール名は“pl”です。
winapi
このモジュールは、レジストリへのアクセスやシステムリソースの検索など、Windowsシステムを操作する基本的なツールをいくつか提供し、プロセス作成に対する制御範囲を広げます。