Fluxで可能なシミュレーション

概要

これまでの説明を考慮すると、Fluxでは何をシミュレートでき、そのシミュレーションはどのように実行されるのでしょうか。

Fluxでの熱伝達

熱伝達タイプについて:

  • Fluxでは熱伝導と放射のみをモデル化できます。
  • Fluxでは、熱伝達を流体と仮定する熱対流を直接モデル化することはできません。熱対流という熱伝達は、調査するデバイスのソリッド領域の境界と周囲の流体を特徴付けます。これは、無限への放射の場合も当てはまります。

熱の状態とFluxでのアプリケーション

Fluxソフトウェアでは、各熱状態がそれぞれの物理アプリケーションに対応しています。

使用可能な物理的アプリケーションとして、Steady state ThermalTransient Thermal applicationsの2つがあります。これらのアプリケーションの特徴を下の表に示します。

状態 扱うアプリケーション

熱源の力の状態

定常 Steady state Thermal 時間的に一定
過渡 Transient Thermal 時間的に一定
可変 Transient Thermal 時間に依存
注: FluxのTransient Thermal applicationでは、過渡状態と可変状態の両方のスタディが可能です。