材料媒質の記述

概要

次のような材料領域を使用して材料媒質を記述します:

  • 主に3D問題のボリューム領域。サーフェス領域とライン領域も3Dで使用できます
  • 主に2D問題のサーフェス領域。ライン領域とポイント領域も2Dで使用できます

領域の役割に関する詳しい情報については、物理特性: 基本の章をご参照ください。

材料領域: 概要

ボリューム、サーフェス、またはラインの材料領域を使用して材料媒質をモデル化できます。媒質の物理特性は、それに該当する材料領域の特性です。

領域 モデル化できる対象
導電性 導電性媒質(抵抗率ρ)
不活性 絶縁媒質

薄い領域

薄い領域を使用して、厚みが薄い領域をモデル化できます。

導電性領域の3D問題では、下の表のように電界方向を選択できます。

薄い領域 電界および電流の方向
制限なし ほぼ法線方向 ほぼ接線方向
導電性 抵抗率ρがランダムな薄い領域

薄領域: ρ2 >> ρ1

薄い領域: ρ2 << ρ1

糸状領域

糸状領域を使用すると、断面積が小さい領域をモデル化できます。

導電性領域の3D問題では、電界の方向がFluxによって強制的に決まります。糸状領域をモデル化しているラインの接線方向に電界が存在すると見なされます。