XmlCirフォーマットのインポートを介した電気回路の記述
概要
XCIRを拡張子とするXmlXCir(X ml CIR cuit)フォーマットへのファイルのインポートを介して電気回路を記述できます。
FluxソフトウェアでXCIRファイルに回路をエクスポートして、このファイルを事前に用意しておきます。
XCIRファイルからのインポートのオプション
XCIRファイルのインポートには、選択可能な次のオプションがあります:
- Import the components valuesオプション
- Import the circuit-finite elements associationsオプション
これらのオプションのそれぞれについて、以降の各項で説明します。
値のインポート
*.xcirファイルに記述されている電気回路コンポーネントのすべての特性をインポートするかどうかを選択できます。
この値は、インポート先のプロジェクトに該当のパラメータがすでに存在するという条件で、数値またはパラメータにすることができます。
そのような条件が存在しない場合、これらの値はインポートされず、該当の欄は空のままになります。
電磁界と回路との関連付けのインポート
ファイル*.xcirに記述されている回路と有限要素との関連付けをインポートするかどうかを選択できます。
- 条件:プロジェクトとインポート先アプリケーションに、定義済み導体タイプの領域が存在する必要があります。
この条件が成立していないと、回路と有限要素を関連付けることはできません。
- 有用性:このオプションには次のような有用性があります:
- 回路が自動的に保存される
- ジオメトリ記述と物理記述がインポート元と同じプロジェクトに、インポート元と同じ電気回路がインポートされる(回路タイプの領域の場合のみ)
- 効果:たとえば、電気回路をエクスポートした最初のプロジェクトと同じプロジェクトにあるジオメトリのn個のフェイス / ボリュームに、n個のソリッド導体 / コイル導体が配分される状況を回避できます。
- 制限:回路と有限要素を関連付けることができない場合(確認不能な条件)は、インポートが実行されません。
互換性のないコンポーネントの管理
すべてのタイプのコンポーネントがすべてのアプリケーションで使用できるわけではありません。(アプリケーションに応じたコンポーネントの互換性)。
インポート先アプリケーションのコンポーネントとの互換性がないコンポーネントがある電気回路をインポートすると、互換性のあるコンポーネントのみがインポートされます。したがって、回路にエラーが存在することになるので、回路エディターで修正する必要があります。
モデルの管理
コンポーネントのモデルの中には、利用できないものやアプリケーションによって異なるものがあります(タイプ、2D寸法や3D寸法など)。
xcirファイルのインポートでは、インポート先アプリケーションに基づいてモデルを自動的に管理できます。
この点に関連するコンポーネントを次の表に示します:
コンポーネント | 使用可能なモデル | 対象のアプリケーション | ||
---|---|---|---|---|
Transient Magnetic 2D(従来のタイプ) | Transient Magnetic 2D(新しいタイプ) | Transient Magnetic 3D | ||
ダイオード | Ron/Roff | X | X | X |
指数 | X | X |
コンポーネント | 使用可能なモデル | 対象のアプリケーション | |
---|---|---|---|
Magneto harmonic | Transient Magnetic | ||
電圧源 | 正弦波 | X | |
定義する式 | X | ||
電流源 | 正弦波 | X | |
定義する式 | X |
インポートを介した電気回路の記述
電気回路を記述してxcirファイルにエクスポート済みであることを前提とします。
xcirファイルのインポートを介して電気回路を記述するには:
ステップ | 動作 |
---|---|
1 | Circuitをポイントして、PhysicalメニューでImporting circuit of a file xcir をクリックします。 |
→ | 対応するダイアログボックスが開きます。 |
2 | xcirファイルの記録のNameとpathを選択します。 |
3 |
次のインポートオプションを選択します:
|
4 | OKをクリックしてインポートを確定します。 |
→ |
ファイルのインポートが完了します。 特性の記述が不完全なコンポーネントが一覧表示されます インポートできなかったコンポーネントが一覧表示されます。 値やグラフィックの情報など、回路の記述が不完全な場合は、回路を変更できます。 |