電気回路の検証

概要

ユーザーは、記述した電気回路の整合性を検証することで、その電気回路が正しいことを確認できます。

この検証の原則の詳細については、回路連成: 基本の章をご参照ください。

電気回路の検証

電気回路の整合性を検証するには:

  • PhysicsメニューでVerify the circuitをクリックします(標準コンテキストで)。

この解析を行うタイミング

電気回路の検証は、ユーザーが必要に応じていつでも実行できます。

ユーザーが行わなかった場合、電気回路の検証は次のタイミングで自動的に実行されます:

  • 電気回路エディターコンテキストが閉じられるとき
  • プロジェクトが保存されるとき

良好な結果: 表示されるメッセージ

回路解析の結果が良好(正しい回路)であった場合、コマンドボックスにメッセージは表示されず、次のように回路検証用の実行コマンドのみが表示されます:checkCircuit executed.

検出された異常: エラータイプのメッセージ

解析の結果が良好でない(異常が検出された)場合、次のようなエラーメッセージがコマンドウィンドウに表示されます:

  • コンポーネントの1つの«端子が浮いている»場合:

RESISTOR(R1) has at least one "terminal in the air".

Resolution impossible with the electric circuit

  • ある電位に結合ポイントがない場合:

POINT_EQUIPOTENTIAL(P6) connected to no COMPONENT/CONNECTION/GROUND

The circuit is not connected.

Resolution impossible with the electric circuit

  • 回路が接続されていない場合:

The circuit is not connected.

Resolution impossible with the electric circuit

検出された異常: 警告タイプのメッセージ

これらの検出された異常によって、回路エディターコンテキストで記述された電気回路の有効性(接続性に関する限り)が損なわれることはありません。

以下のメッセージは警告タイプであり、良好な電磁界-回路連成を行うためのいくつかのタスクが未完了であることをユーザーに警告します:

  • 1つ(または複数)のコンポーネントの特性が完全には指定されていない場合(抵抗器の特性が指定されていないなど):

Certain components are incompletely characterized:

RESISTOR : R1

Resolution impossible with the electric circuit

Reminder: the characterization of the components can be carried out in the electric circuit editor context but also in the standard context

  • 電気回路にソリッド導体が含まれている場合:

Certain components are incompletely characterized:

SOLID_2_TERMINALS:M1

The electric terminals of the 2 terminals solid conductors:

M1

are not associated to any face.

Associate them with the command

"Send terminals to solid conductors"

in the "Physical" menu.Resolution impossible with the electric circuit

注: ソリッド導体の配分は、標準コンテキスト内で実行されます