パラメトリック解析: 例

例1: 形状パラメータ化解析

磁気回路に対する幾何学的寸法の影響を調べます。スタディ対象デバイスの形状は、形状パラメータを使用して記述します。

この種のパラメータ化解析では以下の手順が必要です:

  • 可変量の定義: 空隙など

  • この量の変動モードの定義: 0.7mm、0.9mm、1.1mm、1.3mmの空隙値など

  • 実行する連続解析プロセス: 空隙の4つの値に対応する4つの解

  • 計算した4つの解の結果解析: 空隙値の関数とした部分的な作用力など

例2: 物理パラメータ化解析

磁気回路に対する材料の磁気特性の影響を調べます。材料の特性は、初期の比透磁率μrと飽和磁化JSで定義したB(H)曲線で記述できます。

この種の変動解析では以下の手順を前提とします:

  • 可変量の定義: 初期の比透磁率μrなど

  • この量の変動モードの定義: 100、1,000、4,000のμr値など

  • 実行する連続解析プロセス: μrの3つの値に対応する3つの解

  • 計算した3つの解の結果解析: μr値の関数とした部分的な作用力など

例3: 時間依存スタディ

コイルに電源を供給したときに導体の可動部品に作用する力を調べます。

この種の変動解析では以下の手順を前提とします:

  • コイル電流の時間依存性の定義: 関数i(t)

    この電流の式は次のステップ関数i(t)で定義します:

    • i(t) = 0: t < 0.02sの期間

    • i(t) = 25A: t > 0.02sの期間

  • 時間変数の変動モードの定義、時間ステップの数と時間間隔の値など

  • 定義した時間ステップに対応する一群の解を得るための連続解析プロセス

  • 計算した一群の解の結果解析、時間の関数とした部分的に作用する力など