2Dの例:Magneto Staticアプリケーションのチュートリアル

前書き

このパラグラフは、2Dの例:“Magneto Staticアプリケーションのチュートリアル”で詳細にスタディしているケースの要約です。

このスタディ対象ケースに関連するファイルは、Flux DVDのドキュメントディレクトリにあります。

実行するスタディ

Magneto Staticアプリケーションのチュートリアル”で提示されているスタディでは、車の速度測定に使用する可変速度センサーを取り上げています。

調査対象デバイス

下の図に示す解析対象デバイスは以下の要素で構成されています:

  • 3枚の歯を持つ1枚の鋼製歯車
  • フェライト製磁石にコイルを巻き付けた2本のプローブ

動作原理

プローブの先端付近で歯車が回転することによって磁束が変化し、測定可能なアナログ電圧信号がプローブに発生します。

スタディ対象ケース

Magneto Staticアプリケーションを使用して次の2つのケースを実行します:

  • ケース1: 静的スタディ(単一値)
  • ケース2: マルチパラメトリック静的スタディ(複数値)

ケース1

1番目のケースは静的スタディ(単一値)です。

このケースは、2本のプローブが2つの歯の間に位置する中間位置で実行します。Z軸を中心とする歯車の角度を制御できるようにする形状パラメータαを固定値の75°に設定します。コイル(測定コイル)には電流が流れません。

ケース2

2番目のケースはマルチパラメトリック静的スタディ(複数値)です。

このパラメータ化スタディでは、歯車の角度が変化します。形状パラメータαは、75°~195°の範囲を3°ステップで変化します。