3Dの例:Magneto Staticアプリケーション(チュートリアル)

前書き

このパラグラフは、“静磁気のチュートリアル”で詳細に取り上げているケースの要約です。

これらのさまざまなケースに関連するファイルは、Flux DVDのドキュメントディレクトリにあります。

実行するスタディ

3Dチュートリアル“静磁気”で提示されているスタディは、電気回路の確立または開放に使用する接触器を扱っています。

調査対象デバイス

下の図に示すスタディ対象デバイスは、以下の要素で構成されています:

  • 金属電機子で構成する固定パート、中心の柱の上に配置した1つの永久磁石、および2本の円柱状側柱に巻いた2つのコイル
  • 金属ブレードで構成する1つの可動パート

操作

このデバイスの動作は次のとおりです:

  • どちらかのコイルに電流を供給すると、ブレードがそのコイルの方向に傾斜します(上の図では軸を中心とする回転運動)。
  • 電流供給を中断すると、永久磁石の磁界によってブレードが静止位置に戻ります。

スタディ対象ケース

Magneto Staticアプリケーションで次の3つのケースを実行します:

  • ケース1: 静的スタディ
  • ケース2: 物理パラメータ化計算
  • ケース3: 形状パラメータ化計算

ケース1

1番目のケースは静的スタディです。

このスタディでは、可動ブレードが左に傾斜した状態で接触器の静磁界を解析します。Y軸を中心としたブレードの回転角度を制御する形状パラメータαは固定値(α=-3°)です。コイルには電流が供給されません。

ケース2

2番目のケースは物理パラメータ化計算です。

このパラメータ化スタディの物理パラメータは、どちらかのコイルに供給する合計電流です。その値は–300A~+300Aの範囲を100Aステップで変化します。

ケース3

3番目のケースは形状パラメータ化計算です。

このパラメータ化スタディの形状パラメータは角度αです。その値は–3°~+3°の範囲を1°ステップで変化します。