3Dの例:並進運動(チュートリアル)

前書き

このパラグラフは、技術文書:“3D並進運動のチュートリアル”で詳細に取り上げているケースの要約です。

このスタディ対象ケースに関連するファイルには、supervisorのOpen Exampleコンテキストを介してアクセスできます。

実行するスタディ

3Dチュートリアル“並進運動”で提示されているスタディは、電気モーターを始動するための断続器として機能するSchneider Electric製接触器(三叉形状)を取り上げています。

調査対象デバイス

下の図に示すスタディ対象デバイスは、以下の要素で構成されています:

  • 2つの三叉形状強磁性体パート(積層構造)で構成した磁気回路
  • 1つの固定パート(下部グリップ)
  • ばね上に組み立てた1つの可動パート(上部グリップ)
  • 中央叉の周囲に配置した、24Vの電源から給電を受けるコイル

操作

このデバイスの動作は次のとおりです:

磁気回路の可動パートを引きつけるために必要な磁束がコイルで生成されます。

このプロセスには次の動作段階があります:

  • 電圧源からコイルに電力を供給します。
  • その磁力の下で上側パートが移動して下側パートと接触し、遮断状態になります。

処理例

次の2つのケースのスタディを使用して、3Dチュートリアルで説明しているシミュレーションをFluxで実行します:

  • ケース1: マルチスタティックモデルを使用した、さまざまな線形位置によるスタディ
  • ケース2: 回路連成を伴う連成荷重モデルを使用したスタディ

ケース1

1番目のケースは、マルチスタティックモデル(Magneto Staticアプリケーション)を使用したスタディです:

このケース(マルチスタティックモデル)では、デバイスの可動パートをさまざまな位置に配置します(必要に応じて固定した状態にすることもできます)。

任意に選択した可動グリップ位置に対する磁界を計算します。

このモデルを使用すれば、さまざまな位置に固定したグリップに作用する力を評価できます。

ケース2

2番目のケースは、連成荷重モデル(Transient Magneticアプリケーション)を使用したパラメトリックスタディです。

このケース(連成荷重モデル)では、伸縮ばね系を通じてデバイスの可動パートに抵抗力が作用します。外部の電圧源からコイルに給電します。

このモデルの利点は、可動グリップの位置と速度の時間変化および可動グリップに作用する電磁力の時間変化を検討できることにあります。