結果の説明:電力と損失

概要

さまざまな電力と損失の計算について、さらに詳しく説明する必要があります。

有効電力とジュール損失:理由

Steady state ACアプリケーションでは、Fluxは以下を計算できます:

  • 皮相電力S = ModC(PowV)
  • 無効電力Q = Imag(PowV)
  • 有効電力P = Real(PowV)
  • ジュール損失:
    • コイル導体タイプの領域:
    • ソリッド導体タイプの領域:

質問: 有効電力とジュール損失は等しいですか?

回答: どちらとも言えません(モデル化されるケースによります)。(下記をご参照ください。)

式の詳細

以下に、Steady State ACアプリケーションで使用される式の留意事項を示します:

、ここで

J*は複素数であってはいけないため、1つ目の部分は実数である必要があります。

複素透磁率を使用してモデル化されているケースでは、2つ目の部分に実部と虚部が含まれる場合もあります。

  • ìが複素数でない場合: 有効電力=ジュール損失
  • ìが複素数である場合: 有効電力≠ジュール損失

ジュール損失(コイル導体)

次の2つの方法でコイル導体のジュール損失を計算できます:

  • 領域上:

    (Steady State AC Magnetic)

(Transient magnetic)

ここで、RCCregは、コイル導体の領域に関連付けられた材料およびフィルファクターに応じて計算される抵抗です*。

  • コンポーネント上:

    (Steady State AC Magnetic)

(Transient magnetic)

ここで、RCCcomp=RCCreg+RCCadd

RCCaddは、コイル導体内で定義された抵抗です。

注: *RCCregを計算するには、対応する領域に、オプションのフィールドである材料(抵抗率を使用して定義されたもの)とフィルファクター(0~1)が関連付けられている必要があります。

いずれかのフィールドが欠落している場合、ジュール損失の領域での計算は«無効»になり、ジュール損失のコンポーネントでの計算ではRCCaddのみが考慮されます。