スタディドメインの境界

概要

温度場の有限要素の問題を定義するには、以下を入力する必要があります:

  • 計算(スタディ)ドメイン。これは、温度場のスタディ場所とするさまざまな領域の境界を定義することです。
  • 境界条件。これは、計算ドメイン境界での状態変数(温度)の値を定義することです。

計算ドメインの境界

熱アプリケーションのスタディドメインには、モデル化したデバイスのソリッドパートのみがあります。計算ドメインには空気領域がありません。したがって、空気をモデル化する無限ボックス領域は使用しません。スタディドメインの境界に対する境界条件は、非材料である境界領域を使用して設定します(§境界条件の境界記述をご参照ください)。

非材料である境界領域がない場合は、デフォルトの境界条件が適用されます。この条件は、熱交換が発生しない(φ0 = 0)断熱境界の特性を表します。

対称性と周期性

調査対象デバイスの形状に対称性がある場合、熱流束密度は対称面に対して接線方向になります。熱流束密度を対称面に対して法線方向に定義することはできません。

調査対象デバイスに周期性がある場合、形状コンテキストで定義した周期性の面について周期性のタイプ(周期条件または非周期条件)を入力する必要があります。非周期条件に物理的な意味はありません(境界に対してマイナスのケルビン温度を指定できることがあります)。

一般的な事例

熱問題の一般事例を次の図に示します。

:調査対象デバイスのソリッドパートを表す領域(3Dのボリューム領域および2Dのサーフェス領域)

:スタディドメインの境界を表す領域(3Dのフェイス領域および2Dのライン領域)