形状の修正 / 簡素化のステージ

概要

3番目のステージは、形状の不具合の修正と形状の簡素化のステージです。

修正の原理

形状のさまざまなタイプの不具合について、Fluxによって提示されている修正の原理を次の表に示します:

重ね合わせタイプの不具合   修正の原理
乱雑なポイント ポイントの抑制

重なり合ったライン

ラインの切断

交差タイプの不具合   修正の原理

2本のラインの交差

ラインの切断

ラインとフェイスの交差 修正はユーザーによって行われる
不具合のタイプ   修正の原理

異常なライン

(ユーザーが固定した値)

ラインL1とL2の結合によるラインL2の削除

指定値より短いフェイス

(ユーザーが固定した値)

ラインL1とL2の結合によるフェイスF1の削除

間隙があるワイヤ

ラインL1の延長によりコンターを閉じる

簡素化の原理

Fluxにより提示されている簡素化の原理では、一部のラインとポイントを削除し、それによって形状を“削減”します。簡素化は、線分タイプと円弧タイプのラインに対してのみ適用されます。

簡素化の原理を次の表に示します:

形状タイプ   簡素化の原理

直線の接線上に存在するセグメント

ラインL1、L2、およびL3の結合による、ラインL2とL3の削除、およびポイントP2とP3の抑制

中心角が同じ円弧

ラインL1、L2、およびL3の結合による、ラインL2とL3の削除、およびポイントP2とP3の抑制

自動修正 / 自動簡素化のアルゴリズム

修正のプロセスを容易にするため、自動修正 / 自動簡素化のアルゴリズムが提示されています。それらを下の表に示します:

アルゴリズム 可能な修正
自動修正

ブロックするすべての不具合

(重ね合されたエンティティと交差)

自動簡素化 異常なラインのタイプのすべての不具合
注: これらのアルゴリズムは特に2D形状の修正を主眼としており、3Dで使用した場合の結果は保証されていません。

手動修正

その他の不具合を修正するには、以下の表に示されたツールを使用して手動で修正する必要があります。これらのコマンドの使用方法の詳細については、形状/ メッシュインポート: ソフトウェアアスペクトの章の形状の修正 / 簡素化の項をご参照ください。

修正する不具合のタイプ ユーザーによる対処内容

ラインの交差

ラインの重ね合わせ

ポイントでのラインの切断

交差でのラインの切断

異常なライン

異常なフェイス

相対精度(相対イプシロン)を下げることによって絶対精度を下げる

異常なライン

(ユーザー指定のε逸脱)

ラインの結合

異常なフェイス

(ユーザー指定のε逸脱)

ラインの結合
間隙があるワイヤ

ポイントへのラインの延長

ラインへのラインの延長