表面インピーダンス定式化についての注意事項(3D)
概要
表皮効果が顕著な(すなわち、加熱されるパートの厚みと比較して浸透深さがかなり小さい)3Dアプリケーションでは、表面インピーダンス定式化を使用して磁気問題を解析することをお勧めします。ここでは、この定式化でのソフトウェアの使用条件について説明します:
- (1)非線形の特性と温度Tに依存するB(H,T)特性の両方の材料の記述に関する制限事項
- (2)熱源に固有の記述
材料についての制限事項
表皮効果が顕著なボリューム導電領域が、表面インピーダンス定式化によって記述されるソリッド導体タイプのサーフェス領域を使用して記述される場合、磁化が温度にも依存する(すなわちB(H,T)特性)非線形磁気材料をこの領域で使用することはできません。
したがって、次のいずれかの解析を選択する必要があります:
- B(H)特性による記述: 非線形磁気、ただし温度Tに依存しない(磁界強度Hに依存するが、温度には依存しない透磁率μ = B/H)
- μ(T)特性による記述: 線形磁気、ただし温度Tに依存する(磁界強度Hに依存しないが、温度には依存する透磁率)
供給源の記述の特性
Steady State AC MagneticアプリケーションとTransient Thermalアプリケーションの連成の場合、下の表に示すように、(ソリッド導体タイプの)導電領域を使用して、ジュール効果による消費電力の転送が行われます。
名前 | 熱定義 | 磁気定義 | 材料 | … |
---|---|---|---|---|
… | 熱伝導領域 | ソリッド導体タイプの領域 | … |
+ 最終的な熱源 | |
---|---|
電磁解析プロセスでジュール効果により計算される熱 |
注意:
表面インピーダンスタイプの定式化で、ジュール効果による消費電力は、熱問題の熱源として自動的に転送されます。これは、ソフトウェアによって完全に自動的に実行され、ユーザーは次のケースを区別する必要はありません:+ 可能性のある熱源