OS-E:2020 ソリッドコントロールアーム
トポグラフィー最適化は、シェルサーフェスにビードを作成する以上の応用がききます。基本的なトポグラフィーアプローチは、形状変数の大きな領域を含むあらゆるモデルに適用できるため、ソリッドモデルへの応用にも役立てることが可能です。
モデルファイル
必要なモデルファイルのダウンロードについては、モデルファイルへのアクセスを参照してください。
この例で使用されているモデルファイルには以下のものが含まれます:
controlarm.fem
モデル概要
本例では、トポグラフィーをユーザー定義の形状変数と共に用い、ソリッドパートの全体形状最適化を行う方法について説明します。最適化のセットアップはすべて、HyperMeshのoptimizationパネルおよびそのサブパネル群を使って行います。

図 1. ソリッドコントロールアームの荷重と制約条件

図 2. コントロールアームのレッグの板厚と高さをコントロールする形状変数

図 3. コントロールアームのリヤビームの板厚と高さをコントロールする形状変数
トポグラフィー最適化は、これらの形状変数を、各レッグのセクションの高さと板厚をコントロールするより小さい変数に分割します。各変数に選択されたパターングルーピングのタイプは、変数がどのように分割されるかをコントロールするために使用されます。パターングルーピングは、ソリッドモデルの形状に影響を与えるために、トポグラフィー最適化の機能を強化します。パターングルーピングなしでは、節点が動くことを許される距離は、近くの節点への距離より短くなければなりません。そうでないと、要素は裏返しになってしまいます。パターングルーピングを使用すると、幾つかの節点の動きは、それらの節点が元の位置をはるかに超えて動けるようリンクされる一方、(この例の問題で説明される)妥当な要素メッシュは保持されます。
最初の変数にLinearパターングルーピングが適用され、これは、両方のレッグの板厚を介し、すべてのグリッドの動きをリンクします。これにより、レッグの面全体の多くのポイントにおいてレッグの板厚が変化できるようになり、有限要素メッシュに問題を生じることなく、形状への影響についてOptiStructに高度な柔軟性を与えます。

図 4. 変数#2についてのパターングルーピング面
図 4 は、planarパターングルーピングオプションから作成された変数を示したものです。 図 4 は、変数の中央の歪みのみを示しています。トポグラフィー最適化が機能する、3つの変数がすべて完全に歪んだ場合、コントロールアームのレッグは最小高において一様になる場合があります。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DTPG | 8 | DVGRID | 4 | ||||||
+ | 15.0 | 60.0 | NO | ||||||
+ | PATRN | 13 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.0 | 0.0 | 0.0 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DESVAR | 4 | DV004 | 0.0 | -1.5 | 1.0 |
設計変数がトポグラフィーに割り当てられるため、DTPGカード内の高さと上限下限は定義される必要はなく、それらは設計変数によってコントロールされます。これらの値が定義されていたとしても、OptiStructはそれらを無視します。

図 5. トポグラフィーとユーザー定義の設計変数を使って最適化されたコントロールアーム
結果

図 6. OptiStructソリューションの有限要素モデル